2020年06月08日

言霊 大祓祝詞の話(その三)・数霊

 「天の御蔭、日の御蔭と隠りまして」の「天の御蔭」は言霊、「日の御蔭」は数霊(かずたま)と考えるとよく理解できます。

「隠りまして」とは「書き繰る」(かきくる)の謎であります。
五十音言霊は伊勢五十鈴宮にお祭りしてあります。その五十音言霊を操作する方法五十は、奈良の石上(五十神)神宮の数霊の作用を示す「日文(一二三)」(ひふみ)として祭られています。

祝詞の序文にありますように「天の御蔭」は「比礼挂くる伴男」の役職であり、「日の御蔭」は「手襁挂くる伴男」の役目となります。五十音言霊を整理・運用する操作の動きが数霊(かずたま)という事なのです。

 また、次の様にも言う事が出来ましょう。天の御蔭、日の御蔭の陰を影と書けば「光り」のこととなります。

すると、天の光は言霊、言霊は霊(ひ)でありますから、言霊の動きは「霊駆り」(ひかり)で、霊の動き、即ち日の御蔭となります。「天の御蔭、日の御蔭と隠りまして」とは「言霊と数霊とを書き繰って」の意となります。

(次号に続く)【収載】百五十四号(平成十三年四月)

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2020年06月07日

言霊 大祓祝詞の話(その三)・言霊原理を最高の規範として

 右の道理を「下津磐根に宮柱太敷き立て、高天原に千木高知りて」というのです。人間が生来持って生まれた天津菅麻音図を土台として、人間の最高の営みである文明創造の政治の庁の組織を制定するとき、先の序文で示されまたアイエオウの天津太祝詞音図に従った朝廷の役職の五段の順序が出来上がります。

即ち、天皇(スメラミコト)=ア、比礼挂くる伴男=イ、手襁挂くる伴男=エ、靭負ふ伴男=オ、劒佩く伴男=ウの五段階のことであります。

皇御孫命の瑞(みづ)の御舎(あらか)仕へ奉りて、天の御蔭(みかげ)、日の御蔭(みかげ)と隠(かく)りまして、安国と平けく知しめさむ。
 皇御孫命の瑞の御舎仕へ奉りて、と言いますと「皇孫邇々芸命の美しい御舎に奉仕する」と解釈して当然です。しかし大祓ではこの解釈は適当ではありません。形而上的・精神的な意味を言っているのです。

「舎」(あらか)とは、昔、言霊五十音を粘土盤の上に神代文字で刻み、それを焼いて瓦(かわら)としました。「言(ことば)は神なり」でありますので、明らかに神を顕わすの意で「あらか」と呼びました。また甕(みか)とも甕神(みかがみ)(御鏡)ともいいました。

即ち五十音言霊布斗麻邇の原理のことです。言霊原理に仕えるとは原理を最高の規範とし政治を行うの意であります。

皇御孫命(すめみま)とは、ここでは単に天孫降臨した邇々芸命というのではなく、言霊原理から数えて二の二、即ち三次的な芸術である社会建設を行う代々の天皇の意と取った方が適当でありましょう。

(次号に続く)【収載】百五十四号(平成十三年四月)

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2020年06月06日

言霊 大祓祝詞の話(その三)・千木は道気

uchisoto-sogi.gif 伊勢神宮の本殿の屋根の棟に鰹木(内宮は十本、外宮は九本)が棟に対して直角に並びます。そしてその棟の両端にそれぞれ二本の木が立ち上がっています(図参照)。

内宮は内削(そ)ぎ、外宮は外削(そ)ぎです。これを千木と呼びます。
千木は道気の意であり、道理の気とも受取られます。

鰹木は数招(かずお)ぎの意です。
両端の千木の道理の気が動きますと、その間の壁木で示された数の根源の智性である父韻が活動して現象子音を生み出します。

また千木は「契り」の意でもあります。両端の千木が父韻によって結ばれて現象子音を生みます。

伊勢神宮の祭神天照大神は日本並びに世界の文明創造、即ち言霊エの神です。その精神構造の父韻の並びはタカマハラナヤサです。その活動によって生じる子音とは世界の文明の創造の事となります。

(次号に続く)【収載】百五十四号(平成十三年四月)

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2020年06月05日

言霊 大祓祝詞の話(その三)・古代政治の要諦

 「宮柱太敷き立て」の宮柱とは、神の家(御屋)(みや)の柱、即ち人間が人間としての自覚の内容を表わす五母音を柱と見立てた事であります(図B-D参照)。人間はこの五母音の柱によって一切の物事を判断することによって生きています。

「太敷き立て」の「太」とは布斗麻邇即ち五十音言霊の原理という事。「敷き」は磯城(しき)(五十城)の意で五十音言霊の事。

「宮柱太敷き立て」の全部で「五十個の言霊を土台として、その上に五十音言霊の原理の自覚による人間の判断力を柱として立て」の意味となります。

アオウエイの五母音の縦の並びを古神道では天之御柱、伊勢神宮本殿下に立つ「御量柱」と呼んで表徴しています。また神道五部書には「一心の霊台、諸神変通の本基」などと説明しています。人間の自覚された根本的判断力であります。

つづき
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2020年06月04日

言霊 大祓祝詞の話(その三)・人間の心の土台の上に文明創造の営みが展開される

下津磐根に宮柱太敷(ふとし)き立て、高天原に千木高知りて、
 大自然の生物としての人が生来授かっている人間性能、即ち生まれたばかりの赤ちゃんの精神性能を表した五十音言霊図を天津菅麻(すがそ)といいます。

清々(すがすが)しい心のという意味であります。この音図の母音の縦の並びは上よりアオウエイとなります。「下津磐根」の「下津」とは、この母音の並びの一番下である言霊イ段となります。このイの段に「磐根」即ち五十葉音の五十音言霊が展開し、存在しています。

古代に於ける布斗麻邇の原理による政治の要諦は、先ず「人間とは何か」の最初の認識である人間天与の精神構造を表わす天津菅麻音図の自覚から始まります。

 人の心を言霊イの次元で見る時、そこにはアオウエイ五十音言霊が存在するだけで、これより多くも少なくもなく、また、他の何者も存在しません。

人間の心は五十個の言霊によって構成されます。仏法を求めて旅する三蔵法師の供をする孫悟空は阿彌陀様の掌(たなごころ)に乗せられ、それから外へは行く事ができません。掌とは田の名の心、また田とは五十音図の事であります。それが人間の心の土台です。この土台の上に人間の文明創造の営みが展開されます。

(次号に続く)【収載】百五十四号(平成十三年四月)

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2020年06月03日

言霊 大祓祝詞の話(その三)・人類の第一精神文明時代を築き上げた経緯

 斯く依し奉りし四方(よも)の国中と、大倭日高見(おほやまとひだかみ)国を、安国と定め奉りて、
 祝詞の文章はここから新しい章に入ります。今までで、祝詞の序文に続いて第一章の天孫降臨の時の日本と世界の歴史的な状況と降臨する聖の集団との交渉について述べられました。これからは第二章の日本国肇国の目的とその根本原理について述べられることとなります。

 「倭」(やまと)は「大和」とも書きます。平和で合理的な調和がとれている、の意です。「日高見」の日は霊(ひ)で言霊または言霊原理のこと。「高見」は国家の政治の原理として高く掲げるの意。

「大倭の日高見国」全体では、生命本具の法則に基づく言霊原理を統治の指標として高く掲げ、世界全体がそれを手本に仰ぎ見る事によって、大調和が保たれている中心となる国、といった意味であります。この事から「四方の国中と」の四方の国とは全世界の国々という事になります。

天孫降臨した邇々芸命聖の集団が日本列島を本拠として世界の統治に乗り出し、遂に言霊布斗麻邇の原理に基づいて全世界の平和をもたらし、人類の第一精神文明時代を築き上げた事を簡単な文章で表現したものであります。

 では、その精神文明時代の政治を担当する人の心構えはどんなものであったのでしょうか。それが次に取り上げられます。

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2020年06月02日

言霊 大祓祝詞の話(その三)・世界統治中心地の終着点

大祓祝詞の次の文章に入ります。
 斯く依し奉りし四方(よも)の国中と、大倭日高見(おほやまとひだかみ)国を、安国と定め奉りて、下津磐根に宮柱太敷(ふとし)き立て、高天原に千木高知りて、皇御孫(すめみま)命の瑞(みづ)の御舎(あらか)仕へ奉りて、天の御蔭(みかげ)、日の御蔭と隠(かく)りまして、安国と平けく知しめさむ。

 以上の如く人の心と言霊の究極の真理である五十音言霊布斗麻邇の原理を自覚・保持して、この地球上を生命本具の合理性に叶った、平和な国土とするよう委任を受けた邇々芸命霊知りの集団は、高天原と呼ばれた高原地帯から何処に降りて来たのでしょうか。

前にも書きましたように、古事記に「ここに膐肉(そじし)の韓国(からくに)を笠沙之前(かささのみさき)に求ぎ通りで...」と書いてある事から、朝鮮半島を通って九州に来たという事になるでありましょう。

その経路については、種々異論のある処でありましょうが、聖の集団が「此処は朝日の直刺す国、夕日の日照る国なり、かれ此処ぞ甚と吉き地...」とありますように、世界統治の中心地となる終着点と決定しましたのは、まぎれもなくこの日本列島でありました。以下、大祓の文章を小別けして解釈して参ります。

(次号に続く)【収載】百五十四号(平成十三年四月)

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2020年06月01日

言霊 大祓祝詞の話(その三)・一厘の仕組み

 人類の長い歴史創造の過程で、人類の生命を脅かす世の中が現出した時、それを平等・調和の社会に転換させる方法は常に唯一つしかありません。

それが「天の八重雲を厳の千別きに千別き」する事であります。社会文明創造の精神手順を「チキミヒリニイシ」の時置師の並びに組み変えることであります。

この精神操作は大祓祝詞の後章「天津金木を本打ち切り末打ち断ちて...」と大祓祝詞の根本原理として再び同様の事が述べられる事となります。

以上の文章の解説をまとめて書きますと、次の様になります。

 「以上述べましたように統治の委任されました国土の中で、従来からの統治をしておりました弱肉強食の権力政治を方針としておりました人達に、その様な政治のやり方で今後もやって行ってよいのか、と疑問を投げかけ、また間違った方針を討論によって改めさせ、その討論によって従来行われていた自然主義や感情論などの不完全・不合理な主義による政治のやり方を断念させ、またそれぞれの地方の生命の根本法則に基づかない言語や文字や文化をも納得の上で廃止させ、それに代わって人間の精神生命の先天構造に則った言霊布斗麻邇の法則を世の中に発表・開示し、社会の隅々にまで行き渡らせ、布斗麻邇による政治の大方針であるタカマハラナヤサの時置師を適用して、その時までの世の中の混乱の原因となっていた金木思想のカサタナハマヤラの政治の不適当である事を明らかに人々に納得出来るように道理を説くよう、委任された道の実行に取り掛かったのであります。」

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2020年05月31日

言霊 大祓祝詞の話(その三)・善悪当否を立て別けて

「嚴の」とは「清浄な」または「おごそかで権威のある」の意です。「千別き」とは「道(ち)別き」の意で、利害、真偽、美醜、善悪または当・不当をはっきり区別することです。

天孫降臨以前の日本や世界の生存競争社会にも種々のルールがあった事でしょう。このような弱肉強食の社会のルールを言霊を以って表示すると金木音図となります。

izuno_yaegaki.pngその父韻の並びはキシチニヒミイリとなります。現代学校で使われている五十音図であります。この精神構造は天孫降臨以前の大国主命の社会と同じであり、この社会制度の原理を出雲八重垣(古事記)と呼びます(図参照)。

「巌の千別きに千別きて」とは右の出雲八重垣の原理で治められている世の中に、天の八重雲の生命本来の調和をもたらす統治の方法を投入して、その善悪・当否を次々と立て別けて行く事であります。

弱肉強食の暗黒の社会に、光明輝く天の八重雲の英智の統治の光が投入されるならば、暗黒は瞬時にして消滅の運命をたどることなります。この手順を「嚴の千別き」といいます。

(次号に続く)【収載】百五十四号(平成十三年四月)

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2020年05月30日

言霊 大祓祝詞の話(その三)・社会統一の言霊原理

 「天の磐座(いはくら)放ち」の磐座は五十葉倉(いはくら)の意で、五十音言霊を組織して入れた倉、即ち言霊原理の事となります。

天の磐座とありますので、原理の中の天津磐境である言霊で構成された精神の先天構造の原理であるとも取れます。「放ち」とは世の中に向かって発表し、流布したの意。

そこで「天の磐座放ち」とは「弱肉強食の混乱した生存競争の中に向かって、人間生命本具の言霊によって構成された精神の先天構造の原理を開示・発表して、社会統一の政治の光を掲げた」の意となります。

 「天の八重雲を厳(いづ)の干別(ちわ)きに千別きて、天降し依し奉りき」の「天の八雲」とは「先天構造の中の八段に重なった雲」の意。

ameno_yaegumo.png雲とは天空にむくむく涌き出るもの、の意で人間天与の根本智性のリズム、即ち八つの父韻、または父韻の働きによって生まれる三十二の子音の並びの事であります(図参照)。

(次号に続く)【収載】百五十四号(平成十三年四月)

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