2020年07月04日

言霊 大祓祝詞の話(その五)・宣言はあっても実行なし

この大祓祝詞が天津太祝詞子天皇によって制定されて以来、約四千年近い間、宮中に於いて六月と十二月の末に年に二回、天皇の御前に宮中に奉仕するすべての役職にある者を集め、大中臣がこの祝詞を称え、天下に向って宣言して今日に至ったのでありますが、制定された当時は兎も角、生存競争が熾烈となったここ二・三千年間に於いては祝詞を称える行事は続いていましたが、実際に大祓の修祓が実行された事は一度としてなかったのであります。

宣言はあっても実行なし、即ち「今にやるぞ、時が来たならば大祓が行われるぞ」と年に二回、宮中に於いて宣言されながら唯の一度として実行されなかったのがこの大祓祝詞の罪穢の修祓なのであります。

それは何故か、大祓祝詞の罪穢の祓いの方法を真に必要とする人類文明上の「時」が来なかったためであります。と共に日本人の大先祖であります皇祖皇宗の歴史創造の経綸上、この大祓の実行を必要とする迄の期間、大祓の真の意味を明らかにする根本原理であるアイエオウ五十音言霊の原理が宮中の天皇を初め、日本人・世界人類の意識の表面から全く忘却されてしまったからでもあります。

この期間、人々は大祓祝詞の意味を知る事なく過ぎたのであります。そして大祓の精神内容を呪示・表徴する神官による鹿爪らしい演戯・狂言様の仕草の儀式が行われて来ました。それは実際に大祓の実行を必要とする時が来るまで、大祓の精神内容を後世に伝える為の手段・演戯に過ぎないものであります。

(次号に続く)【収載】百五十六号(平成十三年六月)

posted by 管理人@言霊百神HP at 09:00| 東京 🌁| Comment(0) | コトタマノマナビ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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