2020年05月24日

言霊 大祓祝詞の話(その二)・日本肇国の成り立ち

 豊葦原の葦原とは、その世界唯一のトヨの原理の言霊図上の説明であります。大祓を行う朝廷の政治の原則を示す天津太祝詞五十音言霊図を掲げます。

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古代の日本の政治は、この音図に於けるア段(天皇の大慈題の大御心とイ段(原理)を政治の方針の中核として成立します。その事を示すために音図の中の言霊アと言霊シを結んで名といたします。そこで建国の大方針が豊葦原と示されます。原とは図示された場という事です。

 水穂(みずほ)国の水穂とは陰陽(水火)と解釈出来ます。原理方針(陰)と出来上がった社会形態(陽)とが完全に一致している、事を示します。国とは組んで似せるの意、または区切って似せるの意でもあります。一般なるものを、言葉に組み、または区切って、特殊なものと限定した事を意味します。

日本国と言えば他の国とは区別した日本国家の意であります。また水穂は瑞穂と書く場合があります。言霊図の中のそれぞれの言霊(イの音)が瑞々しく実り、生き生きと生気が満ちている国とも解釈出来ます。

 以上の意味を踏まえますと、「豊葦原の水穂国を、安国と平けく知しめせと事依し奉りき」とは「精神の先天構造の法則に基づいて言霊の生気漲る国となるにふさわしい処へ降って行って、その土地を平和に治めなさい、と皇孫邇々芸の命に委任なさいました」と解釈することが出来ます。

 以上の邇々芸の命の天孫降臨の事を古事記は次の様に伝えています。
 天照大御神...この豊葦原の水穂の国は、汝(いまし)の知らさむ国なりとことよさしたまふ。かれ命のまにまに天降りますべし。」また「ここに膂肉の韓国を笠沙之前(かささのみさき)求(ま)ぎ通りて詔たまはく、此地は朝日の直刺す国、夕日の照る国なり、かれ此地ぞ甚(い)と吉(よ)き地」詔りたまひて、底津石根に宮柱太しり、高天原に氷木高しりてましましき。

 かく古事記が伝えますように、世界の屋根といわれるヒマラヤ、アフガニスタン、チベット等の高原地帯から、人間精神の究極原理を自覚・保持した霊知りの集団が、その原理に基づいた精神文明豊かな国家の建設を目指して、この日本列島に天降って来たのであります。(現在の古事記の神話は「膂肉の韓国を笠沙之前に求ぎ通りて...」の箇所を書き変えております。ご注意下さい。

(次号に続く)【収載】第百五十三号(平成十三年三月)了

posted by 管理人@言霊百神HP at 09:00| 東京 ☀| Comment(0) | コトタマノマナビ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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