2020年08月31日

言霊 伊勢神宮正殿の謎解き・千木は道気

yata_kagami.png各主張すべての価値を最大限に生かしながら、世界文明の調和の中に摂取して行く理想の精神構造なのである。このタカマハラナヤサの方法を運用・活用して人類文明を創造することを「高天原に千木高知りて治め)という。
(図は八咫鏡)

uchisoto-sogi.gif「タカマハラナヤサ(高天原成彌栄)の法則に基づく演釋の法(内削ぎの千木)によって政治を行え」の意である。
参照URL:http://imakoko.seesaa.net/article/381930280.html

「底つ石根に宮柱太知り」は精神的土台であり、その土台に立って布斗麻邇を活用する事が「高天原に千木高知りて治め」である。それ故に伊勢神宮は床下の心柱の上の床上に八咫鏡を安置する。

【収載】第百四十号(平成十二年二月)

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2020年08月30日

言霊 伊勢神宮正殿の謎解き・人事百般の一切であることを示した文字

「底つ石根に宮柱太知り」とは「アオウエイ五母音宇宙の重畳の自覚体がここに居る」という事と同意義である。太古の神代象形文字の「ヰ」即ち「居」は上の図の形で示されているのがその証である。

iru.pngこの形は人が座っている形である。人一人が「ゐる」という事が、人事百般の一切であることを示した文字なのである。そこから森羅万象のすべてが発現し、終わればまたそこに帰って行く。

 次に正殿床上中央の八咫鏡に話を移そう。伊勢内宮の御祭神天照大神を表徴する八咫鏡は人類文明創造実行のための理想の精神構造を表す天津太祝詞音図の父観(ア段)の配列タカマハラナヤサに基づいて作った立体構造の五十音図を型としたものである(図参照)。

その精神構造に照合して一切の歴史は創造される。その基本原理であるタカマハラナヤサの言霊の配列は、世界の各地から生産・提唱される種々の精神的産物(学説・主義・主張・信条・信仰等)のすべてを人類文明創造のために如何に摂取し、その時処位を決定するかの方法の規範である。

【収載】第百四十号(平成十二年二月)

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2020年08月29日

言霊 伊勢神宮正殿の謎解き・神を柱と謂う所以

 現代に生きる人が復活した言霊の学を学び、更にその人が生まれてから現在に到るまでの理論的、宗教的、科学的、神霊的な知識とその出所のすべてを心の中で否定し、生まれて間もない赤子、何の特技も先入観も持たない平々凡々たる一市井の人となって、自分の心底が無一物であることを確かめるならば、その心の宇宙の中に荘厳にして麗美な心の柱がアオウエイの順でスックと立っていることを知ることが出来る。

神道五部書はこの柱の事を「一心の霊台、諸神変通の本基」と説明している。神といい、仏といい、学問や心霊や欲望経験もその柱から発現し、またそこへ帰って行く一切の根源である。

 この二千年の黙示である伊勢神宮の心柱に対する人間意識内容の変化を下世話な表現で述べるならば、次のようになるであろうか。

人間一人が伊勢神宮正殿の床下に入り込み、床下の真ん中に立っている五尺の心柱の角柱を「今までご苦労様、もういいよ」と言って地上に抜き上げ、放り出し、その柱の立っていた場所に「ドッコイショ」と腰を下ろしあぐらをかく事である。

【収載】第百四十号(平成十二年二月)

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2020年08月28日

言霊 伊勢神宮正殿の謎解き・地中に実践叡智と言霊原理が埋もれている

 右に記したように古事記・大祓祝詞・伊勢神宮の唯一神明造りは、後世の言霊原理復活の時に備えて重要な黙示を伝えてくれている。言霊原理が太古にあったと同様の姿で現代に蘇った、その黙示に対する私達人間の態度は如何に変わって行くべきであるかが問われる時となった。

 先ずは伊勢神宮の心柱についてであるが、伊耶那岐の大神の菅麻音図の母音アオウエイを表費し、しかもその下二尺が地中に埋もれている事が母音配列の下の二段、言霊エの実践英智(天照大神)と言霊イの言霊原理がここ二千年間、人間の潜在意識の底に隠没していた事の印である事は先にお話した。

ise_shrine.gifその没した言霊原理が現代に蘇ってきたという事は母音配列の下二段である言霊エの実践英智と言霊イの言霊原理が地中から地上に現れ出て、心柱の五尺全一部が地上に、即ち現代人の自覚として姿を現した事であり、言い換えれば、アオウエイ五母音が人間の認識によって把握されるという事である。

この事を古事記や大祓祝詞は「底つ石根に宮柱太知り」と表現している。「太知り」の太とは言霊布斗麻邇のことであり、文章全体で「底に位置する言霊イの上にアオウエイ五母音の自覚の柱を心の中に打ち立てる」の意となるであろう。

【収載】第百四十号(平成十二年二月)

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2020年08月27日

言霊 伊勢神宮正殿の謎解き・床下に埋まった心柱

 伊勢神宮内宮の正殿の建築様式(唯一神明造り)を簡単に描くと図のようになる(詳しくは「コトタマの話』伊勢神宮の章参照)。神宮正殿床上の中央に御祭神天照大神を表意する八咫鏡が船形の台の上に安置されている。

天照大神とは五十音言霊の原理に基づいて人類文明を創造する神であり、その創造の規範となる五十音言霊の天津太祝詞音図の表徵器物が八咫鏡である。

 八咫鏡の真下の床下に伊勢神宮で最も神聖なものとされる心(しん)柱(御量(みはかり)柱または忌(いみ)柱)が立っている。心柱は四角の檜の柱で長さ五尺、しかもその五尺の中の下二尺は地中に埋もれ、上三尺だけが地上に出ている。

心柱は古事記に説かれるように伊耶那岐・美二神が一体となった伊耶那岐の大神を指している。心柱五尺は伊耶那岐の神の五十音図、天津音麻の五母音アオウエイを黙示し、下二尺が地中に埋もれている事は、言霊エ(実践英智)と言霊イ(言霊原理・布斗麻邇)がここ二千年の間、人類社会の表面から隠没している事の黙示である。

また床下の心柱の真上に八咫鏡が安置されているのは、それが伊耶那岐の大神の言霊原理に基づいて生まれた天照大神の人類文明創造の実践英智(言霊エ)である事を示すためである。

【収載】第百四十号(平成十二年二月)

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2020年08月26日

言霊 大祓祝詞の話(その八)・六月と十二月の大祓の儀式

「馬牽き立てて」とは、二千年前の崇神天皇による言霊原理の隠没以前に於いては、六月と十二月の大祓の儀式の式場で斑馬である太祝詞音図の縦の各行を「タチテトツ・ン、カキケコク・ン、マミメモム・ン……」と言葉に出して朗誦し、百官に聞かせた事を言っています。

竹内古文献にその記事が載っていると聞いています。「夕日の」とは夕日が傾く時の意。「 の 」とは朝廷のある都より見て四方にある国の意。卜部とは大祓の儀式を司る役人の事であります。

 以上、長い間大祓祝詞の解説をして来ました。祝詞に使われる用語が言霊原理に照らしませんと意義不詳のものが多く、その一つ一つに註釈を加えながらの解説でありますので、思わず八ヶ月を要することとなりました。

その長い期間のお話となりました事で、読者の皆様には大祓祝詞全体の文章が一貫した筋道の通ったものとして御理解頂けなかったのではないか、と思います。

そこで大祓の文章を現代人に理解できる言葉で、文章の途中で何らの用語の註釈を加えることなく、お伝えしようと思います。平易な言葉にするため文章が簡単となり、時には奇異に感じる方もあるかと思いますが、祝詞の内容には変わりがない事を申上げておきます。

【収載】百五十九号(平成十三年九月)了

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2020年08月25日

言霊 大祓祝詞の話(その八)・世界の文化を汲み上げて時処位を与え人類文明創造を推進する

 大祓祝詞の骨子となる部分は此処で終り、祝詞は一気に終章に向います。その文章を次に掲げます。
 斯く失ひてば、天皇が朝廷に仕える奉る、官々の人たちを始めて、天の下四方には、今日より始めて、罪と云ふ罪はあらじと、高天原に耳振立てて聞く者と、馬索き立てて、今年のの六月の晦日の夕日の降の大祓に、祓ひ給ひ清め給ふ事を、諸聞し召せと宜る。 四国の卜部 等、大川道に持ちりて祓ひ刧れと宜る。

 天皇(スメラミコト)が主宰する朝廷で仕事をする文武百官が、それぞれの心中の高天原に於いて耳振り立てて聞くべきもの、と言えば、アイエオウ五十音言霊音図、布斗麻邇の原理であります。

これを天の斑馬(ぶちこま、まだらこま)と呼びます。百敷の大宮と呼ばれる天皇の朝廷の政治とは、天の斑馬という天津太祝詞音図上の政策決定に始まり、それを時宜に適した民衆の理解し易い言葉に書き分け、政策を隅々まで浸透させ、それぞれの地域から世界全体まで人類文明創造を推進さすことに終わります。

【収載】百五十九号(平成十三年九月)

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2020年08月24日

言霊 大祓祝詞の話(その八)・大衆が政治に関心を持つ事こそ非常事態の証拠

 持ちさすらひ失ひてむ。――
 一般大衆は何事にも熱し易く冷め易いと謂われます。何時の時代にも変わることはありません。天皇からの指令が社会の平和と福祉をもたらし、大衆は幸福の日を過ごし、鼓腹撃壌の歌を唄いますが、何時の間にかその幸福な日常に馴れ、終に忘れてしまいます。

政治を行う人々の日夜の労苦など少しも考えません。全く心許なく薄情の様に見えますが、良き政治の下ではそれでよいのであります。

人々が一つの法令のもたらす好結果に馴れ、マンネリ化が始まろうとする時には、また新しい指令が下りて社会の雰囲気を一新することになるからです。

かくて政治の渋滞は起こることなく、一般大衆は世の中に何事も起こらない事に安心して暮らし、政治とその政治の立案・施行者の存在すら余り関心を持たぬ事となるわけであります。大衆が政治に関心を持つ事こそ非常事態の証拠というべきかも知れません。

以上、新しい時代の政治の様相について大祓祝詞の結論の文章を解説いたしました。現代という第二物質科学文明時代の終わりに当たる国際・国内双方の政治のエゴむき出しの緊迫した状況に比べて、今、申し上げました来るべき新時代の繊細にして鷹揚な政治状況は考えただけで楽しくなるではありませんか。

【収載】百五十九号(平成十三年九月)

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2020年08月23日

言霊 大祓祝詞の話(その八)・私欲のため反抗する人にのみ罰則が適用

 ではこのような一般大衆(速佐須良姫)に朝廷の指令をどのように伝え、自ら進んで遵守させるか、といいますと、祝詞の初めに出て来ました朝廷の役割の最下段(言霊ウ)にいる釼偑く伴男が働く事となります。

釼と言いますと、精神的には判断力の表徴であります。けれど政治的には釼は権力に通じます。天皇からの指令が最終的に下りて来て、一般大衆に接する処に釼偑く伴男がいます。

指令がどの様に伝えられ、守らせるか、は釼偑く伴男の判断に委ねられます。そして人々はその適切なお役人の判断によって喜んで法律に従い、協力するようになります。けれど大衆の中にはどうしても趣旨を理解せず、抜け道を考えたり、反抗する者も出ることでしょう。

その場合の釼はやむを得ず権力の行使という形で現われます。即ち罰則が適用される事となります。

 第二文明時代の政庁は、その頂点より人民に接する役人まで、すべてが権力構造という事が出来ます。けれど新時代の政庁の構造は頂点より最下段に到るまで公平無私の慈悲の政治です。それでも私欲のため反抗する人にのみ権力の行使となります。権力と言われるものの意義が最小限にめられます。

【収載】百五十九号(平成十三年九月)

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2020年08月22日

言霊 大祓祝詞の話(その八)・一般国民へ発表する

 根国底国に気吹き放ちてむ。――
 根国底国とは太祝詞音図の並び母音アイエオウの最下段であるウ段のことです。言霊原理によって正確に検討された天皇の指令が、一般国民に通用する言葉に書き直されて、最下段(ウ次元)の大衆社会に発表されます。気吹戸放つとは発表・伝達されるの意であります。

 斯く気吹き放ちてば、根国底国の座す速佐須良姫と云ふ神、――
 根国底国にいる速佐須良姫とは政治上の恩恵を受ける一般大衆のことです。世の中が変わって第三文明時代となっても、この次元に属する人々の実相は変わることはありません。

速佐須良姫とは「さすらう」「放浪」「流転」の意味であります。私の先師の言葉を借りますと
『曠劫よりこのかた常に没して出離の期なしと観ず(教行信証)と親鸞は云ったが、神を知らず、仏に遭はず、天津日嗣の経綸を知らず、世界に対する自己の位置と意義を知らず、みずから輪廻を解脱する力なく、またみずからが輪廻していることの自覚のない大衆の境涯が速佐須良姫である。』

【収載】百五十九号(平成十三年九月)

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2020年08月21日

言霊 大祓祝詞の話(その八)・よし今だ!

 持ちかか呑みてむ。――
 「成る程」「よし今だ」「チャンスは此処だ」と自ら納得することです。言霊エの能力はこの様に機(潮時)を自らが納得出来る程に機敏であることが必要とされます。

天皇の座から発せられ、瀬織津姫の処で言霊図に基づいて検討された指令が、此処速開津姫神の処で社会の流動する現状とマッチする様、そして変革・創造の確実な気運となるよう計画が練られます。

 斯くかか呑みてば、 に座す気吹戸主と云ふ神、――
 速開津姫の処で時機・状況に則した指令の言葉が発せられますと、次に気吹戸主の処へ下されます。気吹戸とは心(気)が言葉として発音される(吹)処にある戸、平たく言えば人間のの事です。

咽喉の働きで言葉が外界に飛び出して行きます。気吹戸とは息吹が飛び出るであり、またとはるで同じ意味となります。言葉が飛び出ることを、祝詞の初めには矢が弓から飛び出る事に喩えられて、靭負う伴男(オ)と呼ばれています。

この社会に向って発せられる言葉は、瀬織津姫・速開津姫の働きで言霊原理に則った指令が、気吹戸主の処で一般社会の国民に理解出来るような法律、道徳、訓示の言葉に組み替えられて発表されます。

前号に説明されました「高山のいほり、短山のいほりを揆き分けて」の作業が行われ、国民に伝えられます。

【収載】百五十九号(平成十三年九月)

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2020年08月20日

言霊 大祓祝詞の話(その八)・世(四)の中の適当な機会

 では速開津姫神がいる「荒塩の塩の八百道の八塩道の塩の八百会」とはどんな処なのでしょうか。どんな処と言っても、地球上の場所ではなく、精神的な場の事です。「荒塩の……」は人麻呂の美辞でありますが、この言葉の中核となるのが「塩」の一字です。

塩を四穂と取れば、イエアオウ五母音の中のエアオウの四音、即ち実際に世の中を構成する四つの次元の事となります。この四つが世の中の世の語源となります。塩を機と取りますと、適当な機会という意味です。

天皇からの指令が瀬織津姫の働きで音図上で検討されますが、ここまでは原則的な形式にとどまります。この決定を流動している世の中の最も適当なチャンスを捉え、状勢を変革し、文明創造を推進するか、は言霊エ(叡智)の働きです。

言霊学でいえば、四つの母音に対する八つの父韻の働きかけの機会を常に見極めている事が要求されます。どんなよい政策も、その施行のチャンスを逃したら、またその時の情勢判断を誤ったら、何の効果も挙げられません。

【収載】百五十九号(平成十三年九月)

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2020年08月19日

言霊 大祓祝詞の話(その八)・原理の検討が終了し社会へ広く発令する

 大海原に持ち出でなむ。――
 音図上の検討が終了しますと、一般社会への発令が決定します。社会へ広く発令することを「大海原に持ち出でなむ」と表現したのであります。

何故その様な表現を選んだのか、と申しますと、それは人麻呂特有の美文調「荒塩の塩の八百道の八塩道の、塩の に座す……」という文章に続けるためであります。即ち「大海原に持ち出でなむ」から「海の塩」の言葉を引き出そうとした訳です。

 斯く持ち出で往なば、――
 天皇の命令が言霊原理に則って沙庭され、検討されて、庶民社会に発令することが定まりますと、という事です。すると事はその次の段階である速開津姫神の所へ廻されます。祝詞の初めにある「手襁挂くる伴男」の仕事が始まります。

 荒塩の塩の八塩道の、八塩道の、塩の八百会に座す、 速開津姫と云う神、――
 速開津姫神とは速く(速)明らかに(開)目的に達する(津)能力を秘めている(姫)役割(神)と謂った意味であります。

音図上で検討された天皇の意図即ち社会の現状を文明創造推進のためどの様な変革を実施すればよいか、そのためにどの様な手段・手順をとったらよいか、が検討・確定されます。瀬織津姫で決まった原則を、その実現のための方法が定められる段階の仕事です。それは言霊エの速開津姫神(手襁挂くる伴男)の仕事という事が出来ます。

【収載】百五十九号(平成十三年九月)

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2020年08月18日

言霊 大祓祝詞の話(その八)・大祓祝詞の眼目

 瀬織津姫の瀬を織るとは音図に向って右の母音より左の半母音に向って流れる八父韻の生命の流れ、言い換えますと、五十音図の母音の並びを空間に、母音から半母音に向う父韻の並びを時間にとり、空間と時間の交差する彩(音図・心の衣)を織り成して行く働き、これが瀬を織るという事になります。

言霊原理に則って人間の生命活動は五つの音図に作成されます。天津菅麻(イ)・天津太祝詞(エ)・宝(ア)・赤珠(オ)・天津金木(ウ)の五つであります。

大祓祝詞の眼目はイアオウを中心に据えた四つの音図を検討して(大祓祝詞の文章には天津金木と天津菅麻の二つだけしか記されませんが)、それを材料として人類文明を創造するために天津太祝詞音図に宜り直すことであります。

天皇から発せられる指令は先ず、瀬織津姫神(比礼挂くる伴男)の所で音図に照らして如何なる内容かが検討されます。

【収載】百五十九号(平成十三年九月)

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2020年08月17日

言霊 大祓祝詞の話(その八)・祓戸四柱の神

 沸つ速川の瀬に座す、 瀬織津姫と云ふ神、――
 言霊原理に基づく世界の文明創造の政治は、天皇を頂点とする百敷の大宮である朝廷から一瞬の懈怠(げたい)・逡巡(しゅんじゅん)もなく諸種の指令が発せられます。その指令が「さくな垂り」に発令され、速川の瀬となって流れ下るように実行に移されます。

4-hashira.png瀬織津とは音図に向って最右の母音より計画が八つの父韻の意図のままに実行・実施され、最左の列である半母音で結果が出て指令は目的を達します。その実行の行為がアイエオウと順順に下に向って伝達されて行きます。

ア段の天皇の座から発せられる指令が先ず直ぐ下のイ段に下る所にいる神が瀬織津姫というわけであります。 

この瀬織津姫(言霊イ)に続いて速開津姫(エ)、気吹戸主神(オ)、速佐須良姫(ウ)と四柱の神々が出現します。神道で祓戸四柱の神と呼ぶ神であります。天皇(ア)より指令が天津太祝詞音図の母音の順序アイエオウと下達されて行く状況がこれから詳しく述べられる事となります。

つづき
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2020年08月15日

言霊 大祓祝詞の話(その八)・新しい時代の政治とは

 アイウエオの五十音言霊布斗麻邇の原理が昔あったと同様の姿で復活し、天津日嗣天皇の世界の法庁・教庁・政庁がこれまた太古にあった如く新しく創設され、この政庁の言霊原理に基づく人類の第三文明の創造が開始され、その歴史創造の中に長い間溜まりに溜まった人類の罪穢が消滅して行きます。

その有様は「日本人の大祖先が神鳴り(雷鳴)と喩えました人間の言語の先天構造を正確に自覚した頭脳から発する朝廷の文明創造の指令が世界の各地に行き渡り、緩急宜しきを得た政策が世界の暗雲を吹掃うように、また天津太祝詞の大乗の精神法則が世界人類を包み込んで、新しい歴史創造の大海に乗り出して行くように、言霊原理による正しい判断によって世界の複雑怪奇な混乱の自己主張の論理が一掃されてしまうように、世界を覆いつくした罪穢が残らず払われてしまいます。

 ではこの様な新しい時代の政治とは如何なるものなのでしょうか。その状況が大祓祝詞の最終結論として次に述べられる事となります。この結論を示す大祓の文章は前月号の末尾に掲げましたので、その文章について詳しく解説して参ります。

【収載】百五十九号(平成十三年九月)

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2020年08月14日

言霊 大祓祝詞の話(その七)・四人の姫神

 高山の末、短山の末より、さくなり垂(だ)りに落ち、湧(たき)つ速川の瀬に座(ま)す、 瀬織津姫と云ふ神、大海原に持ち出でなむ。斯く持ち出で往なば、荒塩の塩の八百道(やおぢ)の、塩の八百会(やおあい)に座す、 速開津(はやあきつ)姫と云う神、持ちかか呑みてむ。
斯くかか呑みてば、気吹戸(いぶきど)に座す気吹戸主と云ふ神、根国底国(ねのくにそこのくに)に気吹き放ちてむ。斯く気吹き放ちてば、根国底国の座す速佐須良(はやすさら)姫と云ふ神、持ちさすらひ失ひてむ。


 以上、柿本人麻呂 の美辞麗句の詩的表現によって新しい四人の神名が出て来ました。これが第三文明建設時代に於ける政治の内容を示したものなのだとは読んだだけでは到底理解し難いことでありますが、解説を進めて行く事にしましょう。

(次号に続く)【収載】百五十八号(平成十三年八月)了

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2020年08月13日

言霊 大祓祝詞の話(その七)・第三文明時代建設に喜び勇んで発進して行く

「焼鎌の敏鎌」という鋭い鎌(カマ)とは、古事記子音創生の順序、タトヨツテヤユエケメ、クムスルソセホヘ、フモハヌ、ラサロレノネカマナコのカマに当ります。この「カマ」とは、人間の心が言葉となり、空中を飛び、人の耳の中に入り、復唱され(ノネ)、それが何を意味するか、心中に煮詰められます。

その上でその内容(ナ)が明らかになり、結果(コ)が確定され、言葉としての現象が終結します。カマとは釜で、煮詰める道具でもあります。言葉の内容を煮詰める釜(カマ)、複雑な枝を斬り拂う鎌(カマ)、そこに言葉発生の正系の順序を経た言葉が、複雑な黄泉国の経験知の言葉を判別して行く厳正な作用を汲み取る事が出来ましょう。

 以上のように、皇御孫命の文明創造の政庁の言霊原理に則った政治の布告が、その内容の実相そのままに世界の人々に伝わり、何の疑念もなく人々が第三文明時代建設の使命に喜び勇んで発進して行く事となるならば、人々の心中にわだかまる一切の罪穢は消えてしまう事になりますから、の意であります。

そうなりますと、朝廷の政治の布告が作成され、人々に伝えられ、結果がどの様になって行くか、第三文明時代の政治状況が次に明確に述べられます。大祓祝詞の総結論であります。

(次号に続く)【収載】百五十八号(平成十三年八月)

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2020年08月12日

言霊 大祓祝詞の話(その七)・哲学理論のアイマイさを斬り拂って

この時、天照大神の天津太祝詞音図である十拳剣という完璧な判断力を備えた大船中の大船を、舳先の綱も艫綱も解いて、いよいよ世界人類六十億人を乗せて第三文明時代の大海原に出航させる事となるのです。日本の古歌はこの事を次のように称えております。

 なかきよの とおのねふりの みなめさめ なみのりふねの おとのよきかな

 彼方(おちかた)の繁木が本を、焼鎌の敏鎌もて、打ち拂(はら)ふ事の如く、遺る罪はあらじと、――
 「彼方の繁木が本」とは並んで生えている木の枝が無数に分かれて茂り、何処が幹でどこが枝だか見当がつかなくなった状態の事です。

茶の木は枝の先の茶の葉を摘み易くするために、枝先を円形に切り揃えます。そのため枝は四方八方に枝を分け、枝と本との区別がつかなくなります。茶の木林などと呼びますが、これは複雑な哲学理論が入り組んで、論と結論の区別がつかない事に譬えられています。

この元も先も分からない枝を、「焼鎌の敏鎌」即ち鋭い鎌でもって、混み合っている枝をバサバサ斬り拂ってしまうように、個人の経験に基づく哲学理論のアイマイさを斬り拂ってスッキリと論・結論をはっきりさせてしまえば、という意味であります。

つづき
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2020年08月11日

言霊 大祓祝詞の話(その七)・物質科学文明を促進するための方便の時代の終焉

天照大神は岩戸深く隠れてしまいました。代って須佐之男命(八拳剣)と月読命(九拳剣)という船がわがもの顔に大海原を往き来していたのです。

大船である五十音図の船首とは五母音の並びの事であり、船尾とは半母音の並びの事です。御承知の如く須佐之男命の八拳剣の判断力は主体を表わす母音の並びと、客体を表わす半母音の並びの双方の自覚を欠きます。月読命の九拳剣の判断力は主体である母音の自覚はありますが、客体である半母音の自覚がありません。

須佐之男命の物質科学は主体を捨象し、客体を抽象して、主体と客体との間の現象だけを追及します。

月読命である宗教・芸術は主体の自覚はありますが、客体についての決定的結論は出す事が出来ません。宗教・芸術が世界人類全体の問題に結論を示すことが出来ずにいるのも、この理由からです。

この暗黒の二・三千年間、船首が真直でない、船尾の舵がしっかりしていない船が歴史創造の海を右往左往していたという事が出来ます。人類生存の危機が迫って来たのも当然であります。

(次号に続く)【収載】百五十八号(平成十三年八月)

posted by 管理人@言霊百神HP at 09:00| 東京 🌁| Comment(0) | コトタマノマナビ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする