2020年06月23日

言霊 大祓祝詞の話(その四)・人を惑わす世迷い言

 昆虫の炎 ── ハフムシノワザワイ
 先師小笠原孝次氏は蝗(いなご)の災の事であろうと解しました。
利未記には
凡(すべ)ての人を汚すところの匍行物(はふもの)に捫(さは)れる者......(二十二章五)
と記されています。匍行物が何であるか、今のところ分かっていません。

 高津神の炎 ── コウヅガミノワザワイ
 高津神と言うと、直ぐに思いつくのは天津神の事であります。
天津神とは先に述べましたが、清浄無垢な高天原神界にある神を、即ち五十音言霊の事を言いますが、高津神とはそういう清浄な神界ではない、種々の因縁によって常に流転して止むことのない、また浄化されない霊の世界の魂のことであります。

 高津鳥の災 ── コウヅドリノワザワイ
 人と人との間を往き来して飛ぶ言霊のことであります。古事記の「天の鳥船」といえば、人の言葉を構成している五十音言霊のそれぞれの内容の事であります。

高津鳥とは清浄な言霊の自覚の裏付けのない、偏頗(へんぱ)な経験知識に基づいた主張・主義の言葉を指します。この言葉も人と人との間を飛び交って人を迷わせ、世間を騒がせる原因となります。偽宗教者、狂信者、政治的煽動者等の言動はすべてこの顔のものであります。

(次号に続く)【収載】百五十五号(平成十三年五月)

posted by 管理人@言霊百神HP at 09:00| 東京 ☀| Comment(0) | コトタマノマナビ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする