2020年06月12日

言霊 大祓祝詞の話(その四)・天津罪と国津罪

 大祓祝詞の第三章に入ります。この章は前号で述べましたように、人類の第一精神文明時代から第二の物質科学文明時代に入り、その目的である物質科学文明を創造する為の方便として、弱肉強食の生存競争社会を現出させた結果、社会に起って来る種々の罪穢について説明する章であります。先ずこの章の全文を載せます。
 国中(くぬち)に成り出でむ、天益人(あめのますひと)等が、過ち犯しけむ雑々(くさぐさ)の罪事は、天津罪とは、畔(あ)放ち、溝埋め、樋(ひ)放ち、頻(しき)蒔き、串刺し、生剥(いきは)ぎ、逆剥(さかはぎ)ぎ、屎戸(くそへ)、幾許(ここだく)の天津罪に宣りわけて、国津津とは、生膚(いきはだ)断(た)ち、死膚(しにはだ)断ち、白人胡久美(しろひとこくみ)、己が母犯せる罪、己が子犯せる罪、母と子を犯せる罪、子と母犯せる罪、畜(けもの)犯せる罪、昆虫(はふむし)の災、高津神の災、高津鳥の災、畜什(けものたほ)し、蠱物(まじもの)せる罪、幾許(いくだく)の出でむ。
 以上が大祓祝詞の罪についての文章の全部です。読んで直に分かることですが、祝詞は人類の中に現れて来た罪穢を天津罪と国津罪に区別して述べています。先ず、この天罪と国津罪の相違についてお話し、次にそれぞれの罪の内容の説明に入ることといたします。

 天津罪を辞書で見ると「須佐男命が天上で犯したいろいろの罪。畔放・溝埋・桶放・頻時・串刺・生剥・逆剥・屎戸等」とあり、国津罪には「わが上古の罪過の一。高天原に起原を有する天津罪に対するもので、生膚断・死膚断など十三種ある」と説明されています。

神話の中での説明としたら、これで間に合いましょうが、現実の社会の中でどの様な内容の罪なのか、はっきりしません。その解釈には言霊学が必要となります。

(次号に続く)【収載】百五十五号(平成十三年五月)

posted by 管理人@言霊百神HP at 09:00| 東京 ☀| Comment(0) | コトタマノマナビ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする