2018年05月31日

言霊 布斗麻邇講座・八父韻が母音に働きかけて子音を生んでいく

その島に天降(あも)りまして、天の御柱を見立て、八尋殿(やひろどの)を見立てたまひき。

 島が出来ましたから、どんな島が出来たのかなと思って、その島に降り立った。そうすると五十音の一つ一つが出来ている、全部いっぱいになっている、海そのものが一つの限定された一音一音で自分の心を満たされた。

 その一つ一つに降り立ったところ、天之御柱の活動で子音が出て来た一音一音に柱が立っていることを自覚することが出来た。島が出来て降り立って俯瞰しますと、天之御柱を八つの父韻が取り巻いて場所を指定していることが分かった。

yahiirodono.png 八尋殿を横に広げていったらどうだろう、そうしますと同じ原理が同じ大きさで何処までも広がっていく。図形で表わしても何の価値もないじゃないかと言われるかもしれませんが。

 お父さんとお母さん、お爺さん、お婆さんがいる家庭的な雰囲気、その延長で考えれば、役所でいえば区長さんもそこで働いている職員も同じ心で働いている。そうしますとその市町村は和やかな雰囲気となります。ということは総ての家庭が楽しいではないですか。

 何処まで延ばしていっても同じ原理で成り立っている所がズーッと続きますよ。それが「八尋殿」をいよいよどんどん尋ねていく、ここに立っているのが心柱、そういうことが分かりました。

言霊・布斗麻邇「子生みの準備」(H18年9月・会報220-3了)

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2018年05月30日

言霊 布斗麻邇講座・自分の心の島

塩こをろこをろに画き鳴(なら)して、引き上げたまひし時に、その矛の末(さき)より垂(したた)り落つる塩の累積(つも)りて成れる島は、これ淤能碁呂島(おのごろしま)なり。

 塩こをろこをろに、画き鳴(なら)して、塩は「潮時」とか言いますね、その潮、チャンスということ。それは八父韻に関係する。八父韻は時刻に関係いたしますけれども、この場合は「四つの穂」、穂は四母音(アオウエ)の一つ一つの穂、それを八つの父韻の舌でかき鳴らす。

 その時に付いてきた塩がポタポタと落ちて一つの島が出来た。その島は淤能碁呂島(おのごろ)と言った。何処へ落ちたのかと言えば「海」、心を海に喩えて、塩(四穂)が落ちた所を限定した。

 限定することを「締める」、島は締めてまとめる。海の何にもない所に塩がポタポタ落ちて、そこに何が出来たのか、そこの海を締めてまとめた。そこが自分の心の島だよ。ポトポト五十音がみんな落ちたら、心が全部そこに集まったことになる。

 音の一つ一つが「島」だ、締めてまとめるとはそういうことでして、島とか国とかいいます。国は組んで似せる、島が五十人で埋まったとしたら、その一つ一つが一音一音の全部は心、だから「おのれのこころのしま」と言った。

言霊・布斗麻邇「子生みの準備」(H18年9月・会報220-3)

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2018年05月29日

言霊 布斗麻邇講座・子音に隠れている音

かれ二柱の神、天の浮橋(うきはし)に立たして、その沼矛を(ぬぼこ)指し下(おろ)して画きたまひ、
 両端に伊耶那岐命(天之御柱)、伊耶那美命(国之御柱)を立たせて双方を架け渡した「天の浮橋」に立った。

 伊耶那岐と伊耶那美の神様が向かい合ってチイキミシリヒニの父韻を付けた自分の舌で以て、アオウエ又はワヲウヱを舌でかき回しますと子音が出てきます。タはTiAでチ。それはチィアだろうと言って許してくれない人もおりましたが。

 ではTAなら問題ないタです、説明しないで済む、TとAの間にイ段iが入ることが、コトタマの原理の最高に尊いことなんです。タはTiAだと承知して下されば、チイキミシリヒニがイ段に揃っているコトタマ原理の最高の発想です。

 これがなくなりますとコトタマの良いところが一つもなくなってしまいます。こんなことまで日本人の祖先がよく気がついたものだと。コトタマの原理が完結する時にこの発想がどんなに素晴らしいかが分かってきます。

言霊・布斗麻邇「子生みの準備」(H18年9月・会報220-3)

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2018年05月28日

言霊 布斗麻邇講座・言葉に成るまでの経緯

天の沼矛(ぬぼこ)を賜ひて、言依さしたまひき。
 鉾(ほこ)と申しますのは、剣の柄を長くしたもの、槍みたいに。槍と何処が違うか。こっち側からもあっち側からも切れる両刃です。これを横にしたり縦にしたりすると人間の「舌」に見立てます。

 ここに父韻というものを付けて、四つの母音に舌を動かすと、父韻に母音が引っ付いてくる。そのことを言っている、何が生まれてくるか。(心が動き、舌が動いて、子音の言葉が出て来る)

 太安万侶さんはまったくおどけたり、変なことを言いながら大事なことを知らせなければならぬ。でも、今知られてはまずい、千二百年は分からないように謎かけをした。

 天の(先天)沼矛(ぬぼこ)の沼(ぬ)は貫(ぬ)、矛はコトタマの穂(イ名穂)、コトタマの力を賜り、命令されましたから(言依さしたまひき)。

言霊・布斗麻邇「子生みの準備」(H18年9月・会報220-3)

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2018年05月27日

言霊 布斗麻邇講座・修理(おさ)め固め成せ

伊耶那岐の命伊耶那美の命の二柱の神に詔りたまひて、「この漂(ただよ)へる国を修理(おさ)め固め成せ」と、天の沼矛(ぬぼこ)を賜ひて、言依さしたまひき。
 伊耶那岐と伊耶那美の神様が全部の神様と一体となって、その意志を代表して二人の神様が「どういうことをしよう」と、

 物事の先天の構造から説き起こしましたから、先天の構造はすっかり分かった、ということにしますと、その後天の生んだ子供を「どういうようにしたらいいかな」、「どういうようにすべきかな」という話が起こる。

 子音を生む話に入っていくわけですが、入っていくことについて「お前たち(十七神)が、怠けたり、真面目だったりするのではなくて、各々が一所懸命働かなくては、本当の仕事が出来ないよ。」

 そういう仕事に入る前に、先天構造はすっかり分かったけれど、後天構造については海の物とも山の物ともつかない(漂へる国)へ行って固め成しなさい。締りを与えて色んな音を創生して、その特徴なんかを調べて理路整然たる国にしろ。(修理め固め成せ)

言霊・布斗麻邇「子生みの準備」(H18年9月・会報220-3)

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2018年05月26日

言霊 布斗麻邇講座・誕生の準備

 もう年ですから言おうとする神様の名前が出て来ない。今もそうです、ウマシアシカビヒコジノカミの名前がすぐ出て来ない。「困ったな」と本を見る、機転がきく内はいいのですけど、本がない時は困ってしまう。「アーアーアー」と用をなさない。

 何故ならウマシアシカビヒコジノカミは言霊ヲですから、経験知をためておく所。起こったことを思い起こさなければ出て来ない。その思い起こす神様がストライキを起こす。それじゃ、話しにならない。

 そういう病気ありますよね、そうでなくても、本当に痛いと言うと時には、何がどう起こったのかと聞いても「そんなの知らない!」、お腹がいたくって七転八倒している時も半分ストライキ。十七神は伊耶那岐命が「イザ」の号令で、カタコンカタコンと動き出す。

 イザと言わないでも動いてしまう突拍子のないのが、お子さんに「黙ってろ!」と言ってもキャッキャ騒ぎ立てる。通常では同時存在、同時活動です。そこから子音が飛び出してくる。

 言霊の子音と申しますのは母音と父韻が活動して生まれますから、子供の音、目に見える現象は子音。誰の子供か、先天構造十七の神様の子供。その子供が生まれてくる準備、それが大変なんですよ、生まれて来た時の寝床から乳母車まで用意するんですよ、ここで。たくさんの国も生まれて「この神とこの神の子音はこの国に」とかを決めておいてから子を生むことになります。

言霊・布斗麻邇「子生みの準備」(H18年9月・会報220-3)

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2018年05月25日

言霊 布斗麻邇講座・十七神が出揃ってから

難しいですが説明しながら進めてまいります。古事記の文章を読まていただきます。

ここに天津神諸(もろもろ)の命(みこと)以ちて、伊耶那岐の命伊耶那美の命の二柱の神に詔りたまひて、「この漂(ただよ)へる国を修理(おさ)め固め成せ」と、天の沼矛(ぬぼこ)を賜ひて、言依さしたまひき。かれ二柱の神、天の浮橋(うきはし)に立たして、その沼矛を(ぬぼこ)指し下(おろ)して画きたまひ、塩こをろこをろに画き鳴(なら)して、引き上げたまひし時に、その矛の末(さき)より垂(したた)り落つる塩の累積(つも)りて成れる島は、これ淤能碁呂島(おのろごじま)なり。その島に天降(あも)りまして、天の御柱を見立て、八尋殿(やひろどの)を見立てたまひき。

ここに天津神諸(もろもろ)の命(みこと)以ちて・・・
 十七の先天構造の神様(コトタマ)全部の命令を実行するのは伊耶那岐命・伊耶那美命、一番活動する大本の神様ですから。実際には十七神が全部同時に活動する理由です。「俺だけ頭痛いから休むよ」と言わない、先天の神様は。

 サボりますと人間らしい行いが出て来ない、十七神が揃って人間らしい言葉なのですから。例えば、宇摩志阿斯訶備比古遅の神(ウマシアシカビヒコジノカミ)が「今日、俺、欠席」ということになりますと、私みたいになっちゃう。

言霊・布斗麻邇「子生みの準備」(H18年9月・会報220-3)

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2018年05月24日

言霊 布斗麻邇講座・神ながら言挙げせぬ言葉

形容する言葉も皆違ってきます。ですから、何か問題が起こってきますと、こっちから付けた名前と、こっちから付けた名前と意見が分かれる。その意見の相違が戦争になったり、重大な問題を起したりします。

ところが、コトタマの原理で作られた日本語の名前は実相音ですから、何々という名前を付けますと、その名前の如く「ある」ものなんです。だから意見の相違というものが起こらない。

それで日本の国のことを「神ながら言挙げせぬ国」と申します。「言挙げ」とは色んな説明する、それをしない。日本語で言った言葉はそのままやれば成功します。そこに何々とかの説明が要らない。日本語とはそういう言葉です。

イとヰが生まれ、「イザ」と伊耶那岐・伊耶那美が立ち上がり、32の子音が生まれでてきます。その順序はタトヨツテヤユエケメ クムスルソセホヘ フモハヌ ラサロレノネ カマナコ、これを「子生み」と申します。

古事記は子生みのお話しにすぐ入りませんで、子供が生まれる時に必要な色んな準備、人間で謂いますと、お母さんのお腹が大きくなり、産着を作ったり、ゆりかごや乳母車を買ってきたりする、古事記もそのように色々準備をする活動が起こります。

言霊・布斗麻邇「親音」(H18年9月・会報220-2了)

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2018年05月23日

言霊 布斗麻邇講座・実相から名前を付ける

名前の付け方にいろいろありますが、大体が言葉を使うための概念に基づいた名前を付けるのが普通です。

「親しい」は親の概念から「」と「しい」の字は同じです。あの人は背が高いと言うと、背が高いということを概念で考えれば、高いとか低いということになります。背丈だけではなくて志が高しという方もいらっしゃいますが。

日本語はコトタマの原理から作られた名前は一音一音が実相の真実を表した音ですから、その音を三つ四つ結んで名前を付けますと、宇宙の中で名前を付けられたそのものの価値が立派に生きている名前になります。

実相音と申します、実相から名前を付ける。概念から付けますと一つの物について終わりから付けた名前、或いは経過で付けた名前、出発点の意気込みで付けた名前、そうしますと皆違ってきます。

言霊・布斗麻邇「親音」(H18年9月・会報220-2)

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2018年05月22日

言霊 布斗麻邇講座・萬のものこれによりて成り、成りたる物に一つとして之によらで成りたるはなし

もし、生まれて名前が付けられなかった人間がいるとしたら、これくらい災難はありません。誰々さんって呼ばれずに「これ」ということになりますと可哀想です。そういうことを想定しますと、名前はどれだけ人生においてとても大切です。

イは音図で言えば
 一、母音を縁の下の力持ちで支え、
 二、横に父韻で結ぶことによって母音を刺激し、いろんな現象を生む大本にもなる。
 三、生み出した物に全部名前を付ける。

ということは総て物を生み、名前を付けて、総ての責任を負うのですから、イとヰに「親音」と言う名前を付けた。母と父から生まれたのが親、母音であり半母音ですがイとヰだけが「親音」と言われます。

そうすると母音と半母音と父韻と子音、それと親音が整いまして「五十音」と名前がついたということになります。名前は色んな名前を付けます。今のお子さんは何か洒落た名前を付けられて幸せですが。

言霊・布斗麻邇「親音」(H18年9月・会報220-2)

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2018年05月21日

言霊 布斗麻邇講座・心の創造の根源

この目に見える世の中では「あっ、あそこに橋が出来たな」、「広場に大きな建物が建った」、「お米がたくさん採れた」といった具合に、創造ごとに社会は発展して行きます。

心の創造はどういうものなんだとなると、作ったものに名前を付ける、その名前そのものが発展していくことになります。

昔はテレビ買う家なんて百軒に一軒くらいしかなくて、買った家に見に行きました。それが誰にでも買えるように安くなった。最近は薄型になって、それも大型で安くなって買えるようになったと思ったら、今度は安すぎてテレビを製造している会社は価格競争だと。

そのように作った物のラジオやテレビ、薄型が出れば高画質と言ったように名前が発展していきます。名前が発展していくことが心の創造ということになります。その創造の根源がイとヰ。

言霊・布斗麻邇「親音」(H18年9月・会報220-2)

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2018年05月20日

言霊 布斗麻邇講座・名付け

この働きは皆さん案外気が付かない、どんなに心の中で生産し創造しましても、土を耕し、花を咲かせましても、その花に名前が付かなかったら、ただ「アゝゝゝゝゝゝ」と言うしかない。

人間がこの世の中に住んで文化活動をするためには作った物に名前を付けなければなりません。この名前を付ける唯一の主、言霊イの独占です。この名前を付けるということは考えるとものすごく重要なことです。

創造するということを考えますと、大概この世の中にいて家を造ったり、橋を造ったり、農業では米を作ったりする創造、創り出す。これは確かに創造ですが、心の面での創造って何だ。

心は色んな現象を創造しますが、その創造の一番の締めくくりとして名前を付けること。農業で米を作ったり、建設会社が橋を渡したり、家を建てたりしましても、物には名前を付けません。言霊イの性能が名前を付ける。

言霊・布斗麻邇「親音」(H18年9月・会報220-2)

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2018年05月19日

言霊 布斗麻邇講座・ウオアエの四つの母音を統括し刺激する原動力

同様に学問のオの性能(赤珠音図イ段)に八つの父韻(キチミヒシニイリ)を使って「お前、頑張れよ」と後押ししますと、学問の意欲が心の中に芽生えてきます。

同様に感情の社会現象は宗教と芸術ですから、アの性能(宝音図イ段)にイの生命意志が八つの父韻(チキリヒシニイリ)を使って宗教活動、芸術活動が起こってきます。

エの性能(天津太祝詞)に八つの父韻(チキミヒリニイシ)を突っつけば政治活動が出てまいります。

以上のように言霊イは後のウオアエの四つの母音を統括し刺激する原動力になります。これが音図の縦の活動です。
次に五十音図の横の繋がりを量って母音イは八つの父韻を使うことによって、一切総ての活動を創造します。

イヰの活動は音図の縦にも横にも創造意志として一所懸命に働くことになります。

言霊・布斗麻邇「親音」(H18年9月・会報220-2)

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2018年05月18日

言霊 布斗麻邇講座・父韻の働きがけで人間性能の社会現象が起る

伊耶那岐・伊耶那美が人間の一切の動き、現象の根源、これより向こうはない。日本の神社神道では伊耶那岐・伊耶那美の神様を一番上の神様として崇め奉っております。一切の宗教はこの神様を最高主神として尊敬しています。

一切の原因をこの二人の神様がやっているということになりますと、この神様はどんなことをやっているのかを大雑把に三つ申し上げます。

五十音図を縦に四つの母音をイが統括して占めております。ウから出てくる現象を欲望と申します。その欲望が強くなりますと、自分だけだと金の集まりが悪いから、大勢ならもっと集まるだろうということで会社を起こします。

そうやって大きな経済機構がウという人間の性能(天津金木音図)から生まれてまいります。産業経済、総てそうです。従業員が一二百万人もいる会社を起こすことも出来ます。人間の欲望から発達してくる社会の産物が産業経済です。

ウの欲望の世界は自らが何も動きません。ウに働きかける八つの父韻が縁の下の力持ちですから、ウンと支えて活動させますとジャンジャンと子供が出てまいります。その子供たちが産業経済を発展させる、働かせるのが言霊イです。

ウから出てくる人間の一切の性能が、イの生命創造意志のエネルギーによって出てまいります。「金が欲しいな」と人間の心の中にある創造意志が、言霊ウを突っついて「お前の番だよ」と。

言霊・布斗麻邇「親音」(H18年9月・会報220-2)

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2018年05月17日

言霊 布斗麻邇講座・分れるエネルギー

イヰが生まれましたからそれぞれの音図が出来上がります。

iwasaka.gifウからどうしてアワと分かれるのか、アからオエ、ワからヲヱと剖半するのか、母音というのは厳然たる宇宙としてあるが、自ら働きかけて何かをするということは決してない。

自ら剖半するエネルギーは何処から来るのかを不思議に思われるでしょう、どうして起こり得るのか。又は、母音と半母音の間を八つの父韻が結びつけますと現象が起こる。その現象が起こってくるエネルギーは何処から出てくるのだろう、ということも考えなければなりません。

現象が起こるエネルギーは何処から来るのか、「イザ」と登場しましたイ(伊耶那岐)とヰ(伊耶那美)の神様は縁の下の力持ち。この宇宙一切の動きはこの二人の神様が司ってをりますが、母音が何処から生命のエネルギーをもらっているのかは、この二人の神様、ここで行き止まり。

言霊・布斗麻邇「親音」(H18年9月・会報220-2)

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2018年05月16日

言霊 布斗麻邇講座・五つの心構え

5_onzu.jpg五十音図をこのように表わしますと人間の心の構造がどういうものか、よく分かります。ウを中心とした音図(天津金木音図)が今の小学校で習う縦にアイウエオ、アカサタナハマヤラワが横に並ぶ五十音図しかないとお思いでしょうが、実は人間の心には五様の音図がございます。

他に四つの音図がございます。一番簡単で質素な音図は赤ちゃんがオギャーと生まれて授かっている心の構造(イ)はどうなっているかを表わしている天津菅麻音図。

大きくなって屁理屈を言うようになる、原子爆弾はこう作るとか、日本の政治はこうやるとか、TVなんかでしている議論、学者さんの言っている学問理論をする人の心構え構造(オ)を表した赤珠音図。古事記の神話の最後に「赤珠はおさえひかれど」という歌からとった音図です。

その次に人間の感情、アを中心にした音図のア段がア・タカラハマサナヤマ・ワと並びますので宝音図と言います。

地球上に住む人類がいつも平和で戦争なんか夢にも考えない、素晴らしい国家集合体になることが出来るエを中心にした天津太祝詞音図。ア段がア・タカマハラナヤサ・ワと並びます。

言霊・布斗麻邇「親音」(H18年9月・会報220-2)

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2018年05月15日

言霊 布斗麻邇講座・遷宮の神事

shin_no_mihashira.gif国之御柱と天之御柱が一つになって立っているのが人間ですから、この柱を「心柱」とも言います。

伊勢神宮本殿の八咫の鏡が置いてある床の真下に、忌み柱、御量柱、心柱とか言われる大体長さ五尺くらいの白木の柱が立っています。これが伊勢神宮の神事の中で最高の神事と言われております。

二十年に一度お社を移す遷宮、全部お社を建て終わった晩に、伊勢神宮の偉い人三四人が、誰も寝静まった世の中の十二時に前の所から新しいお社に持っていく、これが最後の儀式。移し終えて立てられたら御遷宮は終わったということになります。

全部新しくするのですが、もともとあった柱だけは移すという儀式だそうです。申し込めば何方でも、旧い建材をお賽銭の時に細かくして配っています。檜の木が多いですから。何千経っても檜の木の香りは素晴らしい香りです。

言霊・布斗麻邇「親音」(H18年9月・会報220-2)

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2018年05月14日

言霊 布斗麻邇講座・人差し指を一本、立てる

5_onzu.jpg母音が出てきて父韻が出たとのですから図を変えて説明しますと、図のような五十音図が出来上がります。五十音図は先に申しましたように四つの性能の母音に働きかける、天津金木(ウ)、赤珠(オ)、宝(ア)、天津太祝詞(エ)の四つの音図が出来上がります。

禅坊主が一生座禅をしていて何を求めているのか、人間の心に立っている柱、この柱が確かに立っているということを表わすのをどうしたかと言うと人差し指を一本、立てる。

これを無門関では「倶胝堅指」、天竜一指立の禅と言って、どんな質問をしても天竜さんというお坊さんは、こうやって指を一本立てた。「あなたはどう思いますか?」の答えは、指を一本立てた、それで有名でした。少しは物知り顔を見せとかないと。(笑)

人間の心の中にはこの柱が立っている(指を一本立てた)、如何なる言葉もこの柱から出てきて、終わると記憶としてこの柱に戻ってくる。この柱は一切の人間の言葉がここから出、宇宙を駆けずり回り、終わったらこの柱にスーッと返る。

言霊・布斗麻邇「親音」(H18年9月・会報220-2)
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2018年05月13日

言霊 布斗麻邇講座・最後の時の「イザ」

この11行からどうして先天の構造が分かったのか、不思議も不思議、だから嘘っぱちを言っても分からない、でも噓ではないのです。では、どうして目に見えない複雑な頭の構造を古事記のたった11行からこういう原理を作り出して行ったのか。

考えたらゾッとするほど不思議、その話しをもし、今日時間があったら申し上げようと思います。そこに生きた人間というものの生命の不思議さがよく分かってくる物語が出来上がってきますので。

そうしますと、先天の十五の構造は出来上がりました、最後の時にこの神様が現れる。だから「イザ」、「去来行かん」と言いますでしょ。昔は今の人には絶対に分からないと思います。

「去来」と書いて「イザ」と読む、戦争前の人でないと分からないと思います。又は「去来」と書いて「心」とも読む。これも分からない。最後にこの神様が「さぁ、行こう」と号令をかけるから、「綺麗だな」とか「腹減ったな」とかの言葉が出て来る。

と同時に「去来」を「心」と読む、心の主体(岐)と物の客体(美)の一組が揃っておりますから「イザ」としますとここに32の子音が生まれてきます。

昔の人は先天構造全体を「神鳴り」と申しました。雷鳴、ピカッ!と光ると雷鳴がゴロゴロっと聞こえてきて子音が生まれるという喩えです。古事記では「子生み」と申します。

言霊・布斗麻邇「親音」(H18年9月・会報220-1了)

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2018年05月12日

言霊 布斗麻邇講座・心の始まりから言葉になるまで

先天構造ですから「あっ、綺麗な花だな」という言葉は既に目の前に綺麗な花があって「綺麗だな」と言っているのですから、後天現象に属します。目に見えることですから。その「綺麗だな」と言う前に人間の頭の中でどんな活動が起こっているのかを表わしているのがこの図です。

母音、半母音、父韻、そして最後にイとヰが起こってきますと「綺麗だな」という言葉になります。言霊イは伊耶那岐神(イザナギ)、言霊ヰは伊耶那美神(イザナミノカミ)という神名です。

岐と美しか変わりません、実に上手く出来ていて一字一句たりとも疎かにできない古事記の物語にありますようにコトタマの原理はピシャー!と決まっておりまして、休憩の後にお話ししようかとは思っておりますが、古事記の先天構造が書かれている11行をただ読みますと、
天地の初発の時、高天の原に成りませる神の名は、天の御中主の神。次に高御産巣日の神。次に神産巣日の神。この三柱の神は、みな独神に成りまして、身を隠したまひき。

言霊・布斗麻邇「親音」(H18年9月・会報220-1)

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