2017年07月01日

言霊 言霊学講話・十七文字で心の宇宙の情景(空相)を表現できる

又、丈草の俳句にはすごい切れ味の良さが見られます。「水底の岩に落ち着く木の葉かな」、寂しい辞世の句。自分が一生懸命有名になりたいと働いたけれど、枯れ葉が水の上に落ちて、最後は水底の岩の上にひっかかってやがて朽ちて溶けてしまうような運命なのだ。

俳句は五七五の十七文字で心の宇宙の情景(空相)を表現できる素晴らしい至難の技、神様の技と言っても良い。

「桐一葉落ちて天下の秋を知る」。今まで遮二無二に働いてきて、自分も生かされていた、澄んだ空気の下、風もないのに桐の葉がガサッと落ちる音を聞きながら、心も澄ますことも出来るんだなあ。

そのように素晴らしい感性を俳句は作れます。その人間の素晴らしさ、生きていて良かったという素晴らしさは、この五七五の十七文字にある先天の素晴らしさにある。

宇宙がどよめいて雷がピカピカと光る、そうしますとゴロゴロ。昔の人は頭脳の発想を雷光(いかづち)に喩えた。ピカピカッ、ゴロゴロと言葉が出て来る。大自然の現象を人間の生命の営みに当てはめて、何も自分の感情を言い表さないで、その感情以上の感情を表わす。この藝術の素晴らしさは日本語でしか出来ない。


言霊学講話「三つのチャンネル」(H16年6月・会報193-05了)

posted by 管理人@言霊百神HP at 09:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コトタマノマナビ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする