2017年06月30日

言霊 言霊学講話・アの宇宙

そのように日本語は奇妙奇天烈とも思える神の技とも言える機能がある。自分のお好きな俳句を頭に描いていただくとお分かりになると思います。

私の好きな俳句、「夕立の後追う小草の入日かな」、夕立の後に丘の上の一本の小草の中に入っていった。今此処で小草の中に大きな宇宙が入っていった。壮大な天体ショウを見るような、それを愛でる人間のアという心、十七文字で見事に描き出す。

長い間、病気で臥せていたある方が快気したのでお手紙をいただいた。仕事に復帰したのは良いのですが、その会社がつぶれる寸前で、その救済に親会社から猛烈社長が派遣されて、真夜中まで連日酷使された。それで能率が上がるのでもない、ただ資料をひっぱたいているだけで。

私はお手紙の内容に触れずに蕪村の有名な俳句、「春の海終日のたりのたりかな」を添えて返事を書きました。春のポカポカとした浜辺で欠伸が出るような長閑でノンビリしている。ノンビリしない人のことを考えると、世の中はたいそう騒がしいのだなと何の責任もなく見ているようだ。


言霊学講話「三つのチャンネル」(H16年6月・会報193-05)

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2017年06月29日

言霊 言霊学講話・言葉に発する前の人間の心の構造

人間の万物を発想する機能、文化文明を創るのは言葉によって行う。言葉がなければ文明文化はございません。パントマイムは言葉があるということを知った上で成り立っています。言葉がなければ何の面白みはございません。

ヨハネ伝の冒頭にございますように「太初(はじめ)に言葉あり、言葉は神と偕にあり、言葉は神なりき。」言葉が総てなのです。万物の霊長と言われる所以は人間に言葉があるからです。でも、アメーバにも言葉がある。

ただし、人間のように人間の生命の総てを言葉で表わすことが出来る言葉を使えるのは人間だけです。その言葉の中で物事の原動力となる人間の発想以前、言葉に発する前の人間の心の構造、頭脳内の構造と言ってもいい、それが十七の言霊で出来ている。

先天構造は五母音、半五母音、八父韻の言霊からなります。全部で十八ですが、半母音のウは重複しますから勘定しません。言葉に出して現象が起こる前の人間の心の働きの構造です。先天構造のリズムを言葉として発露したのが俳句です。


言霊学講話「三つのチャンネル」(H16年6月・会報193-05)

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2017年06月28日

言霊 言霊学講話・何故俳句が五七五の十七なのか

何故俳句が五七五の十七なのか、何故五七五七七の和歌が三十一文字なのか、それは絶対にそうでなければならない理由があるから。

五六五でも、十七文字を承知の上なら字余りで十八文字になろうが、山頭火のような自由詩でも結構です。でも、十七文字の本意を知らないで作ったら空中分解する第二芸術になります。

五七五は人間の生命が乗っているリズム、野上弥生子さんという百歳くらいまで生きられた小説家が、芭蕉の「古池や蛙飛び込む水の音」は芭蕉が俳句の真髄を得た瞬間の句であると、素晴らしい筆でもって表した文章を読んだことがあります。

古池に蛙が一匹飛び込んだらポチャンと水の音がした。これを五七五で読みますと「ふるいけや かわずとびこむ みずのおと」、蛙が飛び込んだ水の音の余韻が宇宙に反響するような、何千年、何万年も前から人知れず在ったような未踏の古池の光景を音まで映し出す。


言霊学講話「三つのチャンネル」(H16年6月・会報193-05)

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2017年06月27日

言霊 言霊学講話・虫の鳴き音を歌だと聞こえる

と同時に、例えば黄色の「キ」、この宇宙全体の中で凡そ「キ」と名付けられるべき内容を総て言霊キが握っている。説明するのは難しいですが、日本語の「ア」が含まれる言葉の意味は変わらない、何処にどう使われていても変わらない。その「ア」という光を放っている。

コトタマ学が分かりますと、コトタマの光そのものが分かりますから、嘘が通用しないと同時に、嘘が本当のことの手助けをしてくれます。外国語はそういうことが無きにしも非ず、日本語ほどハッキリはしません。

日本語を使わせていただいているがために虫の鳴き音を歌だと聞こえる。これは日本語以外の言語では解せない。

俳句という藝術があります。京都大学の桑原先生は、俳句は第二芸術であると、俳句が何故五七五なのかを死ぬまでご存知なかったから、そのようにおっしゃったのだと思います。


言霊学講話「三つのチャンネル」(H16年6月・会報193-05)

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2017年06月26日

言霊 言霊学講話・本当も嘘も分かるから真実

日本語を作る日本語の語源となる言霊布斗麻邇の原理だけは永久不変です。この原理を知った上で、その時々の日本語を使うのであれば昔と同じように、威力のある、先ほども申しました伊豆能売(イズノメ)の言葉でございます。

どういうことかは、ご自分が五十音の一音でもお分かりになりますと「素晴らしい」ということが、口でいくら「素晴らしい」と言っても形容できない言い表せない程、素晴らしいのです。それはこの原理を知って日本語を使いますと、どんなことを喋っていても、その話の内容の本当か嘘が全部分かります。

本当だけが分かるのではありません。本当も嘘も分かるから真実です。そうなりますと嘘を言っても始まりませんから、嘘を含めた本当、嘘が本当のことを言う一つの手段になる。

影は光を表わすための一つの手段として考えれば、影を持っていることは表の光を引き立たせるためであるように、どんなに大嘘を付いても真実が分かった嘘なら、それは嘘にはなりません。というようなことが分かります。


言霊学講話「三つのチャンネル」(H16年6月・会報193-05)

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2017年06月25日

言霊 言霊学講話・布斗麻邇(フトマニ)

それでも結構ですが、日本語の価値をご存知ないからそういうことをおっしゃっている。日本語を今の宝石で喩えますと今ある宝石では喩えようがない程、価値のある言語です。

右翼の方が「日本人は偉い」と申しますが、とんでもない、日本人は他の世界の人々と較べて「偉い、偉くない」とかを比べるものは何も持ち合わせていません。けれど、日本語が素晴らしい。

この日本語によって築く文明、文化の価値が分かれば、言霊の原理を知って日本語を使うようになりますと物質だけでない精神文化においても、人類は素晴らしい飛躍を遂げる原動力となるのが日本語です。

昔の日本語は今私達が使っている日本語とはまったく違う日本語だったようです。それは万葉集を見ましても想像できますが、どの時代に於いても言葉は変遷しますから違っていてもかまいません。


言霊学講話「三つのチャンネル」(H16年6月・会報193-05)

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2017年06月24日

言霊 言霊学講話・日本語が国語である意味

これから先の古事記の話を後四十分ありますから、先に申しました三行の挿話の部分をお話しようかと思います。今後の世界が新しい世界に入った時にはこの三行が、ものすごい光を放つことになります。

この三柱の綿津見の神は、阿曇(あずみ)の連(むらじ)等が祖神(おやがみ)と斎(いつ)く神なり。かれ阿曇の連等は、その綿津見の神の子宇都志日金拆(うつしひかなさく)の命の子孫(のち)なり。その底筒の男の命、中筒の男の命、上筒の男の命三柱の神は墨の江の三前(すみのえのみまへ)の大神なり。

どういうような手繰りで世界全体の文明を創るかということを実行していったか。そういうようなことを行う役所はどういう機能なのか。時が来ればこうなるであろうとこの三行を挿れたのだと思います。

それはどういうことかと申しますと、私どもが日常使っている日本語、言霊の原理から申しますと素晴らしい言語であるという裏付けになります。この日本語を文部省の中には「小さい時から英語にしてしまったらどうか、エスペラント語にしたらどうか」というような意見をお持ちの学者さんがいらっしゃるようです。


言霊学講話「三つのチャンネル」(H16年6月・会報193-05)

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2017年06月23日

言霊 言霊学講話・三貴子(ミハシラノウズミコ)の誕生

伊耶那岐命は伊耶那岐の大神として検証いたしましたことを総て以上でやり終えました。「してやったり!」これから総結論であります「三貴子」の誕生となります。

これが成功し、万物に、何処へ行っても間違いない人類文明を創造する神様の名前が、学問では「月読命」、産業・経済では「須佐之男の命」、道徳・政治では「天照大御神」と申します。

ここまで人間がスーッと「三貴子」まで生まれるのかというと、古事記に三行ほどの挿話が入っている。この辺が奇妙奇天烈、太安万侶さんの真骨頂なのですが、これは来月にお話しようかと今、迷っています。(笑)

こういうことから、一点の疑いもなく、人間の心の隅から隅までほじくるようにして、ここまで完成してまいります、これが禊祓です。


つづき
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2017年06月22日

言霊 言霊学講話・自証から他証

伊耶那岐の大神は「禊祓」をする前から「建御雷の男の神」から「こうなるであろう」という確信を既に持っていた。だから「衝立つ船戸の神」として禊祓の指針として高く掲げて「〜であろう」と予想し、検討したことがその通りになった。

そうなりますと、俺の主観的な原理は、何時、何処でもどんな文化を吸収しても同じような経路を辿り、同じように成功するのだから、主観的であると同時に客観的ということは絶対的必要にして十分な原理であることを確証した。

中に滌ぎたまふ時に成りませる神の名は、中津綿津見の神。次に中筒の男の命・・・
 ウ段で検証されましたのを「中津綿津見の神」と申します。その経路を示すのは「中筒の男の命」、その子音の並びは「ツクムフルヌユス」です。どんな外国の産業・経済もこのような手順を踏めば人類総てのものになり得るということが分かった。

水の上に滌ぎたまふ時に成りませる神の名は、上津綿津見の神。次に上筒の男の命・・・
 黄泉国の学問を人類全般の学問として、高天原の精神構造に組み込むことが出来るオ段で検証されました「上津綿津見の神」、子音の並び(上筒の男の命)は「トコモホロノヨソ」です。


言霊学講話「三つのチャンネル」(H16年6月・会報193-04)

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2017年06月21日

言霊 言霊学講話・筒の男の神

次に水底に滌ぎたまふ時に成りませる神の名は、底津綿津見の神。次に底筒の男の命・・・
 エ段で検証されましたのを「底津綿津見の神」と申します。底のエ段において渡して現れる、証拠がちゃんと現れる神様。伊耶那岐の大神が「これで完全だ」と確信を持てた。

 何故、確信が持てたのか、それは父韻でも母音でもない、現象子音でもってその証拠が現れましたから間違いない。エ段においてはこういう現象が起こることが分かってしまえば、これは云々する必要はない真理です。

 証明が済んだ実際の現象の続きを「底筒の男の命」と申します。「筒」と言うのは八つの子音が一つのチャンネルのように続いて現れる、その子音の並びは「テケメヘレネエセ」です。間違いなく「いける」にはこういう経過を辿りますよということです。

 今まで伊耶那岐命の心の中だけの最高の精神真理でありました「建御雷の男の神」の音図が、実は全然性質の異なる黄泉国の文化を吸収するにあたっても、同じような経過し、同じような結果が出て来る。これは「間違いない」と証拠だてたのがこの「筒の男の神」です。

 エ段の子音の並び「テケメヘレネエセ」は古事記に書いていないだろうと思われるでしょうが、そこが太安万侶さんの特有の言い回しです。


言霊学講話「三つのチャンネル」(H16年6月・会報193-04)

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2017年06月20日

言霊 言霊学講話・言霊の裏付け

 では、その禍を直すにはどうしたら良いか、検討する適当な場所は何処か。中つ瀬のオ〜ヲ(上津綿津見の神)、ウ〜ウ(中津綿津見の神)、エ〜ヱ(底津綿津見の神)のオウエの心の瀬で文明創造の原動力となる言葉を見つけようと検討を始めました。

 そして、オ段「神直日」、ウ段「大直日」、エ段「伊豆能売」が適当であると分かり、いよいよ今度こそ純粋に「出来そうだ」を証拠付けるには、言霊の裏付けがなければならない。

 その裏付けは先天言霊の母音、半母音、父韻、親音というのではなくて、必ず後天現象子音が出て来る証拠を求めなければなりません。

 その為に中つ瀬(オ〜ヲ、ウ〜ウ、エ〜ヱ)の水の中に入っていって、瀬を「綿津見」と「筒」に名前を太安万侶さんは変えます。中つ瀬の底はエ段、中はウ段、上はオ段の検討を始めました。これは「いける」と予想したが本当だった、確実にいける。それが完全に検証されます。


言霊学講話「三つのチャンネル」(H16年6月・会報193-04)

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2017年06月19日

言霊 言霊学講話・底中上綿津見の神

次に水底に滌(すす)ぎたまふ時に成りませる神の名は、底津綿津見(そこつわたつみ)の神。次に底筒(そこつつ)の男(を)の命。中に滌ぎたまふ時に成りませる神の名は、中津綿津見(なかつわたつみ)の神。次に中筒(なかつつ)の男(を)の命。水の上に滌ぎたまふ時に成りませる神の名は、上津綿津見(うわつわたつみ)の神。次に上筒(うわつつ)の男(を)の命。
 この三人の綿津見の神様、三筒の男の命が、禊祓乃至言霊原理の総結論の内容でございます。その内容についてご説明させていただきます。

 ア段(ア〜ワ)の心の瀬(感情)の流れでは、感情は常に変化して新しい方針をまとめるには適当でない。でも、そのア次元で物を観ないと人の実相は分からない。使わないわけではないけれど、この次元では使えないということが分かりました。(八十禍津日神)

 イ段(イ〜ヰ)の心の瀬(意志)の流れでは、言霊原理がなければ禊祓は出来ない、必要不可欠だけれども、意志という次元で変化を求めても、これはあまりにも変化がなさすぎて、イ次元で禊祓の言葉を見つけることは適当でないということが分かりました。(大禍津日神)


言霊学講話「三つのチャンネル」(H16年6月・会報193-04)

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2017年06月18日

言霊 言霊学講話・その禍を直さんとして

神直毘の神・・・カムナホヒノカミ
 中つ瀬(オ〜ヲ、ウ〜ウ、エ〜ヱ)のオ段(学問)「オ〜ヲ」で検討すべきであるということが分かった。必ず黄泉国の学問を人類文明に引き上げる光の言葉にすれば、高天原の精神文明に組み込んだことになるな、何故なのだろうかが分かる。

禍を日(光の言葉)に直すから「直日」(直毘)です。

大直毘の神・・・オホナホヒノカミ
 大直毘はウ段(産業・経済)「ウ〜ウ」の流れで検討すれば、成功させる言葉が見つかるな、その確信を持つことが分かった。

伊豆能売・・・イズノメ
 エ段(道徳・政治)「エ〜ヱ」の流れで検討すれば、素晴らしい成功を得る言葉が見つかるな、その確信を持つことが分かった。伊豆能売(いずのめ)は漢字の当て名ですから御稜威(みいず)の眼(め)の意です。

amatsu_futonorito.gif禊祓を信仰的な言葉でいいますと「神の技」、人間最高の行法、威力という意味です。神直毘、大直毘、伊豆能売の中でも文明創造する大切な「エ〜ヱ」の流れの原動力となる光の言葉(タカマハラナヤサ)、永遠に人間世界を理想世界に変革するための一番の眼目です。


言霊学講話「三つのチャンネル」(H16年6月・会報193-04)

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2017年06月17日

言霊 言霊学講話・新しい文明の原動力となる言葉とは何か

次にその禍を直さむとして、成りませる神の名は、神直毘の神。次に大直毘の神。次に伊豆能売。

次にその禍を直さむとして・・・
 ア(上つ瀬は瀬速し)とイ(下つ瀬は弱し)の川の瀬で常に文明を創造していく原動力となる言葉とは何かを検討し、取り込んでいくには不適当だということが分かりました。ではどうしたら良いか。

 言霊を自覚(高天原)して見る現象と黄泉国(無自覚)で見る現象は、少なくとも同じではあるけれど、黄泉国の文化を高天原の精神文明に取り込み、原動力になるには、引き上げなければならない。

 引き上げるに八十禍津日神(上つ瀬は瀬速し)と大禍津日神(下つ瀬は弱し)は適当でない(禍)ですから、今度は光の言葉をオウエ(中つ瀬)の段階で確かめ、探さなければならない、そういうことが分かってきました。


言霊学講話「三つのチャンネル」(H16年6月・会報193-04)

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2017年06月16日

言霊 言霊学講話・頭でなく心でわかること

下つ瀬は弱し・・・
 イの段階は人間の意志、ここに言霊の原理、論理、その流れでもって探っても、ウンともスンとも答えてくれません、これも不適当です。でも、言霊の原理がなければ禊祓は出来ません。

大禍津日の神・・・
 これもその禍を渡して日に転ずることが出来る。意志という段階に原動力となる言葉を探すことは出来ない。これも功と罪をハッキリ見分けます。

この二神は、かの穢き繁き国に到りたまひし時の、汚垢によりて成りませる神なり。
 八十禍津日神と大禍津日神の功と罪が分かった。今まで高天原にだけいたのでは「禍」がないですから分かりません。黄泉国の何だか分からないゴチャゴチャした所から作り出している文化に伊耶那岐命が接したから見分けが付いた、このような表現で書いてございます。


言霊学講話「津日」(H16年6月・会報193-03了)

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2017年06月15日

言霊 言霊学講話・人格や愛の自覚があるのか、ないのか

 怒るべきとしたら心は仁王さんのように顔は笑ってビシっと怒る。そうしましたらお子さんはビシっと止める。それ以降は二度とやりません。その怒る現象は何ら変わりませんが内容が違う。人格や愛の自覚があるのか、ないのかの違いです。

 自覚が「あるか、ないか」もアの段階で観ますとよく判ります。芸術的にも光が当たると影ができるから作品が生きる。ということは裏表をよく分かっていないと良い政治は出来ません。

 ですが、アの段階で禊祓の方法を探してはいけない。感情の起伏で検討するには不適当だけれども、実相を観るにはアの段階で観る必要がある。その功罪(八十禍津日神)を生かしながら禊祓の検討を探して行こう。

 八十の上下の言霊をよく知ることによって、禊祓では使ってはいけない禍ではあるけれど、使い方によってはその禍を渡して日に転ずることが出来る。その「日」は次の直日に繋がります。


言霊学講話「津日」(H16年6月・会報193-03)

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2017年06月14日

言霊 言霊学講話・現象は同じでも意味内容が違ってくる

 上の段が善の表、下の段が悪の裏、総て対照的です。言霊の現象としては同じですが、意味内容がまったく違ってくる。それはどういうことか。日常のことで申しますとすぐにお分かりになります。

 小さいお子さんを育てていてお母さんがイライラしていますと、お子さんが傍で騒ぎ立てると「煩い!黙って!少しは黙っててよ!」と怒鳴りつける。ところがお子さんは怒鳴られほど面白がってやりますから。

 お子さんは親の心をよく分かる、理屈を知りませんから、アにいます。「お母さんはイライラすることを止めたほうがいいよ、俺の身を思って叱りつけているんじゃない、お母さんの都合で叱ってる。だから言うことをきかないよ。」

 お母さんがお子さんを一人の人格者としてみたら、自分の機嫌で人を怒るべきじゃない、子供が騒いでいるのをこの場でやって「良いことか、悪いことか」、今後のことを思えば「怒るべきか、怒らざるべきか」。


言霊学講話「津日」(H16年6月・会報193-03)

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2017年06月13日

言霊 言霊学講話・物事の実相がよく見える

 何故ならば、物事を明らかに観るにはアという感情の段階、澄まされた感情の段階でないと人間の実相はわかりません。(飽昨の大人の神)それは理屈で観ても分からない、欲望で見たら尚更分からない。

 ところがアの感情そのものを使って検討するには、コロコロ速すぎて何のことかサッパリ分からなくなる。このアで検討するには不適当だけれども、アで観ると物事の実相がよく見えるから、全然不適当でもない。

八十禍津日 (やそまがつひ)の神・・・
80_yaso.png どういうところでアの段階が分かるか、それが「ヒカリ」。天津菅麻音図(アオウエイ)を反転(イエウオア)して百音図にします。百の言霊が並びます。どの言霊も二度出てきます。どういうことか、八十禍津日ですから上下の母音、半母音の二十音を取った数、八十(やそ)。


言霊学講話「津日」(H16年6月・会報193-03)

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2017年06月12日

言霊 言霊学講話・感情的な検討

上つ瀬は瀬速(はや)し・・・
kami-naka-shimo_se.png 「竺紫の日向の橘の小門の阿波岐原に到りまして」とありますから、伊耶那岐命自身の天津菅麻音図に則って検討を始めることになりますと、天津菅麻音図の「上つ瀬」はアです。

 アからワへ流れる川の瀬、「上つ瀬は瀬速し」、感情の次元で検討するとどうなるのか、鳴いた烏がもう笑った、一番あてにならないのが人間の感情です。「何という立派な行為だろう」、次には「何言ってやんだ、俺だって出来らぁ」というように人間は捨て鉢でございます。

 良いことをしたのを素直に喜べはいいのでしょうが、人間はなかなかそういうものではありません。「あいつは日頃悪いことをしているから当たり前だ」と裏腹に思います。

 文明創造をする時にアという感情の流れの中でそれを検討するのは困る、不適当ということは「罪」になります。ところが感情のアがなければ禊祓は出来ません。


言霊学講話「津日」(H16年6月・会報193-03)

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2017年06月11日

言霊 言霊学講話・外国の文化を精神文化に取り入れる原動力

ここからは未だ言霊の原理は出ていません。そのようにして外国の文化を精神文化の中にスムーズに取り入れる為には、ただ見て取り入れるわけではなくて、取り入れるに当たってはどういう原動力が働くのか。

常にそこに新しい生命を与えなければ人間というのは生きていけない、人類文明を創っていけない。その人類文明を常に恒久的に進歩させていく原動力を見つける段階から今日のお話に入ります。
ここに詔りたまは く、「上つ瀬は瀬速(はや)し、下つ瀬は弱し」と詔りたまひて、初めて中つ瀬に堕(い)り潜(かづ)きて滌ぎたまふ時に、成りませる神の名は、八十禍津日 (やそまがつひ)の神、次に大禍津日(おほまがつひ)の神。
この二神(ふたはしら)は、かの穢(きたな)き繁(し)き国に到りたまひし時の、汚垢(けがれ)によりて成りませる神なり。
そういう原動力を求めるのには自分という心(天津菅麻音図)の五つの段階(アオウエイ)の何処で検討して正しい答えが出てくるのか。どの段階でやるのかを決めなければなりません。


言霊学講話「津日」(H16年6月・会報193-03)

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