2012年05月26日

言霊 天地は心の宇宙

にも係わらず完全に隠してしまった。何故隠してしまったかは後のお話でだんだんお分かりになりますが、そのことに今は触れませんが、隠されてしまったもの、隠さなければならなかったものを説明しようというのですから、ズバリと説明を書くことは出来ない。

必要があって隠したのですからそれを元に戻って説明したらこれは何もなりませんので、今申し上げましたように、世の中の人は世界中の人を含めてどのように解釈するか、まず間違いなく外界に見える宇宙と解釈するに違いない。

だからこの言葉を遣おう、ただし言霊の原理がそのうち復活する時が来るに相違ない。その時に備えての説明なのであるから、その時は心の宇宙なんだよということを気付いてくれなければ何もならない。

「どうしたらいいんだ」、ギリギリの線でこの古事記は書かれております。ですから外にある宇宙のことを書いたんだと思ってらっしゃる方はまったく意味が分からない。ですから【訳注】というのが書かれておりますが、一日読んでも飽きません。


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2012年05月25日

言霊 あるものを無くすということは大変なこと

その前にはこの学問によって政治が行われ、人々はその学問の意味を承知していた。日本ならず世界中がそれによって平和で豊かな心を持った文明が営まれていた。ところがある一つの目的でもって二千年前、西洋においては三千年前にこの学問は隠匿されました。

あるものを無くすということは大変なことなのです。無いものが出るということは、人間は好奇心が旺盛ですから、ワァーッと飛びつきますから直ぐに広がりますが、あるものを隠し、しかも文明の中枢である原動力の言霊の学問を隠すというのは、大変な努力がいる。

にも、係わらずそれを完全に隠してしまった、何故隠したかは後でお話することにして今は触れませんが、七百年前にそうやって隠されたことを説明しようとしているのですから、隠さなければ為らなかったことを説明しようとすることですから、ズバリと説明することは出来ない。

必要があって隠したわけです。それを元に振り返して説明したら、それは何にもなりません。こういうように書いたら世の中の人は、世界中の人も含めて、どのように解釈するか、まず間違いなく外界に見える宇宙だと「天地」というものを解釈するに違いない。


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2012年05月24日

言霊 アメツチをどうとるのか

古事記の上ツ巻は次の文章で始まります。文章を区切って順を追って説明してまいります。

天地の初発の時、高天の原に成りませる神の名は、天の御中主の神。次に高御産巣日の神。次に神産巣日の神。この三柱の神は、みな独神に成りまして、身を隠したまひき。

古事記は今から千三百年前に奈良時代の初めの天皇、光明天皇の命を享けて太安万侶が書いた本なんです。その本を書くにあたって、「天地の初発の時」と書いた時に太安万侶さんはこれを書いて読む人は「アメツチをどうとるのかな」を計算した。明瞭にそう思った。

たぶん今から後の人は「天地の初発の時」と言えば外界に見える宇宙のことだと連想するであろうな、「あろう」とすれば誠に結構なことだと思ってこう書いた。では私が読んだこの本の趣旨と違うじゃないかって。

ところがそこには訳がございます。何故かと申しますとこの神話によって説明している日本伝統の学問であります言霊布斗麻邇の学問は、太安万侶さんが古事記を書いた七百年前に日本にあった言霊の学問が、今からちょうど二千年前にその時代の天皇、崇神天皇の時に全部隠されてしまった。


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2012年05月23日

言霊 分からないところの指ばかりを見てしまう「指月の指」

1995年5月25日に書き記したものがあります。私は書いてしまったものを読み返すことはないのですが、二三日前からこれについて読みながらお話しようと思い初めて読み返しました。自分は離れてしまっておりますから他人の文章みたいです。

「こんなにうまく書く奴は何処にいたのか」(笑)、自分は離れてしまっておりますので「こんにちは」と、上手に書かれてはおりますが、それでも「あれがお月様だよ」と、お月様の方へパッとお月様を見ちゃう迄はなかなかここから離れられないのです。

分からないところの指ばかりを見てしまう。仲が悪くなってしまって「どうしてあいつはあんなことを言ったんだろう」、本人と会って話せばいいものを気になったことばかり考えてしまう。気になったことはその人が言った一言に過ぎない。

にも係わらずその一言が相手は全部だと思ってしまう。これも一つの「指月の指」。「こういうことも言う人だ」と思うのなら構わない。ところが「こんなことを言った野郎」になる、ここに大きな混乱の元がございます。

ですから、これから読みますが神様の名前を鑑として自分の心を観て下さいますとすぐお分かりになります。

top_voice.「古事記と言霊」講座(H13.12-会報162-01)了
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2012年05月22日

言霊 知らざるを知らずと為す是知るなり

読者の皆様へ

いつも幣ブログをご愛顧いただきありがとうございます。
コトタマ学をどう勉強していったらいいのか、自分の心を観るってどういうことなのか。初心者の方はここからまずつまずきます、現代教育の輝かしい成果です。質問はあるけれど自分を知るアプローチが分からないというのが本音でしょうか。

no163_fig.gifこの学問は退歩の学問です。コトタマ学を勉強するにはまず本当の自分の心がどのような内容なのかを知らなければ分かりません。たまねぎの皮をむくように一枚一枚心の衣を脱いで行く。自分が自分と思っている自分は本当の自分じゃない。ややこしい?正体を知れば、どちらが本物かが分かるはず。

コトタマ学入門心得」(右側メニューカレンダー下)をコンテンツに加えました。書かれている内容にご質問、ご感想がございましたら、コメントをこの頁にお寄せいただき「問いに答えあり」を実感なさって下さい。

コトタマノマナビ管理人拝
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言霊 言葉として出す前

要するに、どんな小さなつまらないことであっても、「喉が渇いたな」とか「夜が明けたな」とか、そういう意識が出るまでには、言葉として出す前に、心の先天構造がフル回転しまして、そのように人間の心に思わせるように働く。

その働きを先天構造と申します。先天構造とは未だ全然意識には捉えられないけれど、言葉として感じられる前に、言葉にする前に働いている人間の心の構造。物理学でいいますと、物理学で申しますと物質を作り出す原子核内の構造、絶対に人間の意識で捉えることは出来ないけれど、それがなければ、物質とか心とかも決して現われることがない原動力。

そのことを大昔の日本人は一万年前から数千年の時間をかけて、考えて考えた末に人間の心の先天構造というものは、こういう構造をしているということを突き止めてしまって、先天構造の一つ一つに指月の指にあたる神様の名前を十七並べたことになります。

これから申し上げる古事記のお話は、その十七の神様は実際には何であるか、どんな状態をしていて、どんな働きをするかということを克明にお話を申し上げることになります。


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2012年05月21日

言霊 先天と俳句は切っても切れない関係

「古事記と言霊」p29.2行目〜5行目朗読
「古事記と言霊」p42.2行目朗読

以上で神様の名前が十七。十七というと皆さん、すぐ思い出すことがあるかもしれません。俳句の数字が十七、「古池や蛙飛び込む水の音」、「菜の花や月は東に日は西に」、有名な俳句ですが、これが十七文字によって出来ております。

俳句の十七文字と古事記の十七の神様は切っても切れない関係がございます。これは話し出すと面白いのですが、古事記そのもののお話ではありませんので省略させていただきます。

この十七の神様は結論から申し上げますと人間が何もしていない時、ふと「喉が渇いたな」、次に「お茶が飲みたいな」、そうすると一般の人は「喉が渇いたな」と思う時が始まりだと思われます。これは何方でもそう思われると思います。

ところが、人間の頭はそういうような「喉が渇いたな」と思う前に頭の中はフル回転しておりまして、その時にどういう意識を持たそうかとフル回転しているのです。


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2012年05月20日

言霊 天地の初発

「天地の初発(アメツチノハジメ)」、と仮に岩波出版社から頼まれた国学者が、古事記にはこのような題名は付いておりませんが、章の名前に「天地の初発(アメツチノハジメ)」と付しております。この章をちょっと読みます。

「古事記と言霊」p2.3行目〜5行目朗読


本によりましては「身(みみ)を隠したまひき」とフリガナを付けているところもあります。意味は同じです。

「古事記と言霊」p23.6行目〜8行目朗読


「この五柱の神は天津神」と書いてありますが、これは古事記の原本にない文章です。無視して下さい。途中後から挿入されたものです。これに拘りますと飛んでもない迷路に入ってしまいます。古事記は猛烈に分からないよう、もともと迷路に入るように書かれております。


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2012年05月19日

問いに答えあり

読者の皆様へ

「古事記と言霊」講座ブログを開設しまして、多くの方々にご訪問いただき、また、早速コメントを寄せていただき誠にありがとうございます。ご一緒に勉強をしていきます中で誠に勝手ながらお願いがございます。

この勉強は外に求めるものではなく自らの内にある心に問うていく学問です。神様の名前が指し示すのは自分の心のどういうことなのか。天地は古事記ではこのように説明されているけれど、その天地って自分の心のどういうことなのか。

一日三十分間で結構です、自分の時間を空けて、自分が言った言葉や行動を省みて下さい。自分が発した言葉が相手にどのように伝わったのか。また、何か言われたことを自分はどのように受け取り判断したのか。

日常茶飯の些細なことに真実があります。そこを見落とさずに繰り返し、繰り返し見詰めていけば、自分の心の様は古事記に書かれている「ここだ」とお分かりになる時が必ずあります。

誰かが言っていたとかではなく、自らが「そうだ」と、「天の御中主の神って、心のこういうことですよね」というようなご質問をいただきますと「問いに答えあり」です。

概念で質問されますと質問を質問で返すこととなり永遠に結論は出ませんし、「古事記と言霊」講座ブログの主旨から外れますので、何卒ご了承いただき、この講座をおおいにご活用いただきたく存じます。


コトタマノブログ管理人拝
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言霊 古事記は漢字通りに解釈しましても何のことかサッパリ

この古事記はいろんな出版社から発行されておりますが、古事記は原本がとっくになくなってしまっていて、それを写本したものが色んなところから出てきまして伝わった書物でございますので、発見されたお寺の名前をとって「○○寺写本」というように何冊か出ております。

読み方も多少違います。何しろ前置きで申し上げましたように、古事記というのは漢字ばかりで書かれております本です。元の本は。その漢字も漢字通りに解釈しましても何のことかサッパリ分からない。

‘オ’と申しましてもいろいろございます。漢字の中からこれが適当かなという字を持って来まして、‘オ’という字に当て嵌めました。一般の人が原本がもしあるとしても読むことは誠に難しい話でございます。

ですから写本によって書き方が違ってまいりますが、意識の上ではそう変わらないように思われる。私の持っている古事記は岩波ですが、その他に新潮社や他の諸々の出版社、多少読み方が違いますので、その点はもし、ここが違っているなと思われましたら、ご質問をなさって下さい。


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