2019年11月19日

言霊 言霊と世界歴史・その四・栄枯盛衰のみの歴史

即ち言霊(ひ)の原理を保持し、それに則って人類文明創造の中心地・発信地の国の意でありました。その意味が「日出ずる国」の日の本となったのは数千年の歴史を経過した後の事なのであります。

 以上で古事記の天孫降臨の歴史的内容についてお話して参りました。そしてこれから日本の地に下って来た日本人の祖先である邇邇芸命霊知りの集団の日本及び世界に於ける文明創造の活動が開始されることとなりますが、一言お間違いないよう申上げておき度い事があります。

その事に関して簡単にお話を申し上げます。今までの人類の歴史が比較的細部にわたり歴史学的、考古学的な研究によって各民族の栄枯盛衰の営みを明らかにして来ましたのは紀元前一千年より現代までに到る三千年間程のことであります。

それより以前の事は、正直に言って「これこれであった」と事実と断定するには物証が少なすぎる事であります。つまりはっきりしてはいないのが現状です。

(次号に続く)【収載]第百十四号(平成九年十二月)

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2019年11月18日

言霊 言霊と世界歴史・その四・日本国の起源

 膂肉(そじし)の、とは古語で背筋の肉のことで、背には肉が少ないことから、豊かでない形容に用いられます。韓国(からくに)を別の書では空国(むなくに)と書いてあるのもあります。

韓国または唐国(からくに)とありますから外国、特に中国か朝鮮の事と推定されましょう。笠紗の御前とは鹿児島県にある岬と謂われます。以上の文章から天孫降臨とは西方より中国か韓国を経て最終的にこの日本に下って来た事が推定されます。

 右の古事記の文章にある「朝日の直刺す国、夕日の照る国なり」の言葉が日本という国名の起源と謂われます。

しかし「日本」言い換えますと「日(ひ)の本(もと)」が国名となるまでには数千年の歴史の変遷の結果なのであり、「ひのもと」の最初の内容は天体の一つである太陽の「日の本」ではなく「霊(ひ)の本」であります。

(次号に続く)【収載]第百十四号(平成九年十二月)

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2019年11月17日

言霊 言霊と世界歴史・その四・人間が人間であるべき根本原理

 以上、天孫降臨に当って邇邇芸命集団のとった精神内容についてお話して来ました。原理的な説明で固苦しいお話になり恐縮であります。

古事記が人類文明創造の歴史の始めに当り、先ずその天孫降臨に際し、単に歴史的事実から始めずに、その前に精神内容を示しました事は、その後の人類史が単に地球上の人々の行為の寄せ集めとして出来上った歴史ではなく、人間が人間であるべき根本原理に則る高度な計画の下に創造される歴史なのだ、という事を強調したものであろうと推察されます。

 では古事記に天孫降臨と謂われた霊知りの集団の平地への移動は、実際にはどの様に行われたのでしょうか。それは古事記の次の文章に見ることが出来ます。
 ここに詔りたまはく、「此地(ここ)は膂肉(そじし)の韓国(からくに)に向い笠妙(かささ)の御前(みさき)にま来(ぎ)通りで、朝日の直刺(たださ)す回、夕日の日照る国なり。かれ此地ぞいと吉き地(ところ)」詔りたまひて、底津石根に富柱太しり、高天原に氷橡(ひぎ)高しりてましましき。

(次号に続く)【収載]第百十四号(平成九年十二月)

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2019年11月16日

言霊 言霊と世界歴史・その四・理想政治の精神構造図

この百音図の中心にフルフルの四音が入ります。フル(振る)とは昔の言葉で運用する・活用するの意です。このフルフルの所を指で挟んで上に引き上げるとしましょう。

するとフルフルを頂点とする四面五段の角錐が出来上がります。この形を古神道で高千穂の奇振嶽(くしふるだけ)といい、言霊原理に則って社会に理想の政治を敷く精神構造図形となります。エジプトのピラミッドなどもこれを原型とした精神の表徴物であります。言霊原理を活用した政治の仕方を表わしたもので、理想政治の結論という事が出来ます。

 以上、先に挙げました古事記の文章「天の石位を離れ、天の八重多那雲を押し分けて、稜威の道別き道別きて、天の浮橋に、浮きじまり、そりたたして、些紫の日向の高千穂の霊(く)しふる峰に天降りましき」を節を区切って説明して参りましたが、文章全体を続けて解釈しますと次の様になります。

「邇邇芸命集団は高地より平地に文明創造の目的で下って来るに当り、先ず精神の先天構造の原理である天津磐境を世の中に知らせる事から始め、それまでの世の中で行われていた不合理な混乱の状況の中に整然とした八つの父韻の並べ方の方法を適用して道理の通った世の中に切り開き、吾と彼との間の関係を合理性ある態度で臨み、最終的に些紫の(全体が)日向の(言霊の原理の示す方向に沿って高千穂の奇振嶽と呼ぶ理想の政治体制が敷かれるよらに言霊原理を活用して行ったのでした。」

(次号に続く)【収載]第百十四号(平成九年十二月)

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2019年11月15日

言霊 言霊と世界歴史・その四・天津金木と天津太祝詞

人々各自が自らの欲望そのままに生き、強い者優先の世の中であります。この世の中の考え方を言霊によって表わす精神構造を天津金木と呼びます。また出雲八重垣とも言います。

それに対し天の八重(多那)雲とは人間生命の最高理想の合理的な精神構造を指す言葉です。父韻で表わしますと(ア行を例にとって)、出雲八重垣はアカサタナハマヤラワとなり、天の八重雲はアタカマハラナヤサワとなります。

 「天の浮橋に、浮きじまり、そりたたして」とは、右に述べました出雲八重垣カサタナハマヤラという八つの父韻(主体であるア行の母音と客一体であるア行の半母音の間を結ぶ創造意志の八つの父韻の働きを天の浮橋といいます。

furufuru.pngその活動によって現象が生れます)を天の八重雲の父韻タカマハラナヤサに結び換えて締め、その上に立脚する、という事です。またその作業を「道別(ちわ)き」と言います。「些紫の日向の高千穂の霊(く)じふる峰(だけ)に天降りましき」とあります中の高千穂の霊じふる峰とは、次のような意味があります。(図参照)

天照大神の精神構造の五十音図を天津太祝詞の音図といい、音図の母音はアイエオウ、父韻はタカマハラナヤサと並びます。この五十音図を上下に取ると図の様な百音図が出来上ります。

(次号に続く)【収載]第百十四号(平成九年十二月)

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2019年11月14日

言霊 言霊と世界歴史・その四・自然物の謎の形

 日本の古代に於ては、思考上の概念というものが使われませんでした。そのため精神上の内容を伝えるのにその内容によく似た自然物が謎の形で用いられたのです。その事を頭に置いて古事記の右の文章を読むと次のようになります。

 「天の石位を離れ」とは、大祓祝詞(おおはらいのりと)にある「天の磐座放(いはくらはな)ち」と同意義であります。天の石位とは古神道で謂うところの天津磐境(いはさか)と同じ言葉であり、人間精神のまだ現象となって現われる以前の心の働き、言い換えると心の先天構造のことであります。

十七の言霊アイウエオ(母音)、ワキ(ウ)ヱヲ(半母音)、チキシヒミリイニ(八父韻)から構成されています。「放れ」とは「そこから始めて(出発して」の意です。

「天の八重多那(たな)雲を押し分けて、稜威(いづ)の道別き道別きて」とは同じく大祓祝詞に「天の八重雲を厳(いづ)の千別(ちわき)に千別て」とあるのと同意語です。

どういう意味かと申しますと、天孫降臨といわれる邇邇芸命集団が平地に下る以前には、まだ完成されていない物の考え方、主として須佐男命、大国主命の主宰する弱肉強食の覇道思想が世界に蔓延していた事であります。

(次号に続く)【収載]第百十四号(平成九年十二月)

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2019年11月13日

言霊 言霊と世界歴史・その四・古事記の神話の意味内容

先月号会報の終りに引用しました古事記の文章を再び書いてみましょう。
 かれここに天の日子番(ほ)の邇邇芸の命、天の石位(いはくら)を離れ、天の八重多那雲(たなぐも)と押し分けて、稜威(いつ)の道(ち)別き道別きて、.天の浮情に、浮きじまり、そりたたして、些柴(つくし)の日向の高千穂の霊(く)じふる峰(たけ)に天降(あまも)りましき。

 右の文章について、現代の古事記の注釈書の一つを見ますと、「稜威の道別き道別きて」を「天から御座を離れ雲をおし分け威勢よく道を別けて」と解釈し、また「天の浮橋に、浮きしまり、そりたたして」を「天の階段から下に浮渚があってそれにお立ちになった、と解されている」と書かれています。

この様な解釈が行われますと、当然天孫降臨というものが天空から神様が舞い降りて来て、そこからわが日本の国家の歴史が始ったという神懸り的な歴史が考えられることとなります。

しかし古事記の右の文章はその様な実際には有り得ない荒唐無稽な内容を伝えているのではありません。邇邇芸命霊知り集団が高原地帯より理想の文明社会を建設するために平地に下って来る時、その集団が保持し、それに則って政治を行って行く精神原理の活用の内容について述べたものなのであります。

(次号に続く)【収載]第百十四号(平成九年十二月)

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2019年11月12日

言霊 言霊と世界歴史・その三・人類文明歴史の経綸

人類の歴史とは一見地球上の各個人個人の行為の総合のように思われ勝ちです。けれどそれだけではありません。

実際には右に挙げた人類文明の三大分野の三権分立と邇邇芸の命霊知りの集団が護持する文明創造の鏡を中枢神経とし、背骨とし、大動脈として、世界人類をそれぞれの人体器官・各神経・各細胞とする人類という人間が織りなす歴史模様、言い換えると日本人の祖先である霊知りの集団、皇祖皇宗が言霊布斗麻邇に基づく歴史創造の大経綸の歴史なのであります。

 人類の歴史を創造して行く上で最も重要な原則である三権分立の法則と、八咫の鏡に示される人類文明創造の手法(鏡)を持って霊知りである邇邇芸の命集団の高原地帯より平地への「天孫降臨」の移動が開始されました。

事実の上での人類歴史の始まりであります。言霊原理に則って人類の理想の文明社会を建設する旅路への出発でありました。その門出の状況を古事記は次の様に伝えております。
 かれここに天の日子番(ほ)の邇邇芸の命、天の石位(いはくら)を離れ,天の八重多那雲(たなぐも)と押し分けて、稜威(いづ)の道(ち)別道別きて、天の浮桟に、浮きじまり、そりたたして、竺紫(つくし)の日向の高千穂の霊(く)じふる峰(だけ)に天降(あまも)りましき。

(次号に続く)【収載】第百十三号(平成九年十一月)了

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2019年11月11日

言霊 言霊と世界歴史・その三・人類の甲羅

 右の古事記の文章の中の勾珠・鏡・剣の三種の神器の中で勾珠とは言霊五十音を示し、鏡とは人間の理想精神構造季五十音の言霊の配列で示した人類文明創造の規範であり、剣とは人間の根本的判断力の事を示したものであります。

五十音言霊によって構成された文明創造の規範に照らし合わせて、理想の世界を建設する為に出発せよと言ったのであります。

 先に挙げました天照大御神、月読の命、建速須佐男の命の三神による人類文明の三大分野の三権分立の決定と、右の邇邇芸の命への「神勅」による文明創造上の鏡(規範)の命令とは、ここに文明創造が開始される時より人類史を貫く大動脈となり大眼目となって行く事となります。

俗に「蟹はその甲羅に似せて穴を掘る」といわれます。文明創造という穴を掘って行く人類の甲羅とは何なのでしょうか。

それが右の五十音言霊の原理の結論として決定された文明創造のための三権分立と、三種の神器、特にその中の鏡によって示される文明創造の最高規範である天津太祝詞音図の精神構造のことであります。

(次号に続く)【収載】第百十三号(平成九年十一月)

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2019年11月10日

言霊 言霊と世界歴史・その三・人とは人類発生以来生き通しに生きている神であり人である人間

先月号で説明いたしましたように、人とは人類発生以来生き通しに生きている神であり人である人間なのであります。この神をおいて他に神がいるわけではありません。

 霊知りの邇邇芸の命の集団が言霊の原理を把持して平地に下りて来た事を古事記はどう表現しているのでしょうか。それを天孫降臨に際して天照大御神の天孫邇邇芸の命に授けた「神勅」として記しています。
 ここに天照大御神高木の神の命もちて......「この重華原の瑞穂の国は、汝の知らさむ国なりとことよさしたまふ。かれ命のまにまに天降りますべし」とのりたまいき.......ここにその招(を)ぎし八咫の勾珠、鏡、また草薙の剣、を賜ひて詔りたまはくは、「これの鏡は、もはら我が御魂として、吾が御前(みまえ)を拝(いつ)くがごと、斎きまつれ、次に思金の神は、前の事を取り持ちて、政(まつりごと)まをしたまへ」とのりたまひき。

 右の「神勅」(神のお告げ)の意味を要約してみましょう。
「この豊葦原の水穂の国はお前が治めるべき国であると定めた。行きなさい、と申しました。……そして八尺の勾珠、鏡、草薙の剣をお与えになり、この鏡は心専一に私をお祭りするごとくに私の魂としてお祭りしなさい。次に思金の神は、私の御子の治める種々の事を取扱ってお仕えしなさい、と仰せになりました。」

(次号に続く)【収載】第百十三号(平成九年十一月)

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