2020年08月15日

言霊 大祓祝詞の話(その八)・新しい時代の政治とは

 アイウエオの五十音言霊布斗麻邇の原理が昔あったと同様の姿で復活し、天津日嗣天皇の世界の法庁・教庁・政庁がこれまた太古にあった如く新しく創設され、この政庁の言霊原理に基づく人類の第三文明の創造が開始され、その歴史創造の中に長い間溜まりに溜まった人類の罪穢が消滅して行きます。

その有様は「日本人の大祖先が神鳴り(雷鳴)と喩えました人間の言語の先天構造を正確に自覚した頭脳から発する朝廷の文明創造の指令が世界の各地に行き渡り、緩急宜しきを得た政策が世界の暗雲を吹掃うように、また天津太祝詞の大乗の精神法則が世界人類を包み込んで、新しい歴史創造の大海に乗り出して行くように、言霊原理による正しい判断によって世界の複雑怪奇な混乱の自己主張の論理が一掃されてしまうように、世界を覆いつくした罪穢が残らず払われてしまいます。

 ではこの様な新しい時代の政治とは如何なるものなのでしょうか。その状況が大祓祝詞の最終結論として次に述べられる事となります。この結論を示す大祓の文章は前月号の末尾に掲げましたので、その文章について詳しく解説して参ります。

【収載】百五十九号(平成十三年九月)

posted by 管理人@言霊百神HP at 09:00| 東京 ☀| Comment(0) | コトタマノマナビ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月14日

言霊 大祓祝詞の話(その七)・四人の姫神

 高山の末、短山の末より、さくなり垂(だ)りに落ち、湧(たき)つ速川の瀬に座(ま)す、 瀬織津姫と云ふ神、大海原に持ち出でなむ。斯く持ち出で往なば、荒塩の塩の八百道(やおぢ)の、塩の八百会(やおあい)に座す、 速開津(はやあきつ)姫と云う神、持ちかか呑みてむ。
斯くかか呑みてば、気吹戸(いぶきど)に座す気吹戸主と云ふ神、根国底国(ねのくにそこのくに)に気吹き放ちてむ。斯く気吹き放ちてば、根国底国の座す速佐須良(はやすさら)姫と云ふ神、持ちさすらひ失ひてむ。


 以上、柿本人麻呂 の美辞麗句の詩的表現によって新しい四人の神名が出て来ました。これが第三文明建設時代に於ける政治の内容を示したものなのだとは読んだだけでは到底理解し難いことでありますが、解説を進めて行く事にしましょう。

(次号に続く)【収載】百五十八号(平成十三年八月)了

posted by 管理人@言霊百神HP at 09:00| 東京 🌁| Comment(0) | コトタマノマナビ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月13日

言霊 大祓祝詞の話(その七)・第三文明時代建設に喜び勇んで発進して行く

「焼鎌の敏鎌」という鋭い鎌(カマ)とは、古事記子音創生の順序、タトヨツテヤユエケメ、クムスルソセホヘ、フモハヌ、ラサロレノネカマナコのカマに当ります。この「カマ」とは、人間の心が言葉となり、空中を飛び、人の耳の中に入り、復唱され(ノネ)、それが何を意味するか、心中に煮詰められます。

その上でその内容(ナ)が明らかになり、結果(コ)が確定され、言葉としての現象が終結します。カマとは釜で、煮詰める道具でもあります。言葉の内容を煮詰める釜(カマ)、複雑な枝を斬り拂う鎌(カマ)、そこに言葉発生の正系の順序を経た言葉が、複雑な黄泉国の経験知の言葉を判別して行く厳正な作用を汲み取る事が出来ましょう。

 以上のように、皇御孫命の文明創造の政庁の言霊原理に則った政治の布告が、その内容の実相そのままに世界の人々に伝わり、何の疑念もなく人々が第三文明時代建設の使命に喜び勇んで発進して行く事となるならば、人々の心中にわだかまる一切の罪穢は消えてしまう事になりますから、の意であります。

そうなりますと、朝廷の政治の布告が作成され、人々に伝えられ、結果がどの様になって行くか、第三文明時代の政治状況が次に明確に述べられます。大祓祝詞の総結論であります。

(次号に続く)【収載】百五十八号(平成十三年八月)

posted by 管理人@言霊百神HP at 09:00| 東京 🌁| Comment(0) | コトタマノマナビ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月12日

言霊 大祓祝詞の話(その七)・哲学理論のアイマイさを斬り拂って

この時、天照大神の天津太祝詞音図である十拳剣という完璧な判断力を備えた大船中の大船を、舳先の綱も艫綱も解いて、いよいよ世界人類六十億人を乗せて第三文明時代の大海原に出航させる事となるのです。日本の古歌はこの事を次のように称えております。

 なかきよの とおのねふりの みなめさめ なみのりふねの おとのよきかな

 彼方(おちかた)の繁木が本を、焼鎌の敏鎌もて、打ち拂(はら)ふ事の如く、遺る罪はあらじと、――
 「彼方の繁木が本」とは並んで生えている木の枝が無数に分かれて茂り、何処が幹でどこが枝だか見当がつかなくなった状態の事です。

茶の木は枝の先の茶の葉を摘み易くするために、枝先を円形に切り揃えます。そのため枝は四方八方に枝を分け、枝と本との区別がつかなくなります。茶の木林などと呼びますが、これは複雑な哲学理論が入り組んで、論と結論の区別がつかない事に譬えられています。

この元も先も分からない枝を、「焼鎌の敏鎌」即ち鋭い鎌でもって、混み合っている枝をバサバサ斬り拂ってしまうように、個人の経験に基づく哲学理論のアイマイさを斬り拂ってスッキリと論・結論をはっきりさせてしまえば、という意味であります。

(次号に続く)【収載】百五十八号(平成十三年八月)

posted by 管理人@言霊百神HP at 09:00| 東京 🌁| Comment(0) | コトタマノマナビ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月11日

言霊 大祓祝詞の話(その七)・物質科学文明を促進するための方便の時代の終焉

天照大神は岩戸深く隠れてしまいました。代って須佐之男命(八拳剣)と月読命(九拳剣)という船がわがもの顔に大海原を往き来していたのです。

大船である五十音図の船首とは五母音の並びの事であり、船尾とは半母音の並びの事です。御承知の如く須佐之男命の八拳剣の判断力は主体を表わす母音の並びと、客体を表わす半母音の並びの双方の自覚を欠きます。月読命の九拳剣の判断力は主体である母音の自覚はありますが、客体である半母音の自覚がありません。

須佐之男命の物質科学は主体を捨象し、客体を抽象して、主体と客体との間の現象だけを追及します。

月読命である宗教・芸術は主体の自覚はありますが、客体についての決定的結論は出す事が出来ません。宗教・芸術が世界人類全体の問題に結論を示すことが出来ずにいるのも、この理由からです。

この暗黒の二・三千年間、船首が真直でない、船尾の舵がしっかりしていない船が歴史創造の海を右往左往していたという事が出来ます。人類生存の危機が迫って来たのも当然であります。

(次号に続く)【収載】百五十八号(平成十三年八月)

posted by 管理人@言霊百神HP at 09:00| 東京 🌁| Comment(0) | コトタマノマナビ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月10日

言霊 大祓祝詞の話(その七)・精神最高の構造を示す大船

 朝(あした)のみ霧のみ霧を、朝風夕風の吹きふ事の如く、――
 高天原の言霊布斗麻邇の原理に則った実相そのままを表わす言葉ではなく、黄泉国の個人々々の経験知識の言葉による社会には必然的に歪が生じ、世の中全体が霧に包まれた如くに真実の相が把握できなくなります。

そこに陰陽(朝夕)の塩る珠、塩る珠(父韻)の操作宜しき政治の運用によってその霧を吹き掃い、明るい実相に満ちた世の中を実現することのように、の意であります。

 大津辺に居る大船を、解き放ち、解き放ちて、に押し放つ事の如く、――
 大津辺とは港のこと。大船の舳とは舟の船首、艫とは船尾のことです。では船は何を表すかと言いますと、仏教で謂う大乗・小乗、即ち人の心を乗せる乗物の事であります。

伊勢神宮の御神体である八咫鏡を乗せている船形の台、これを と呼びます。大船とありますので、大乗の乗物の事で、祝詞の大船は大船中の大船である人間精神最高の構造を示す天津太祝詞音図のことであります。

地球人類を乗せて、物心共に豊かで調和のとれた世界歴史創造の海を航海するべきこの精神の大船は、ここ二・三千年の間、船首も船尾も港の岸壁に繋がれて海に乗り出す事がありませんでした。

(次号に続く)【収載】百五十八号(平成十三年八月)

posted by 管理人@言霊百神HP at 09:00| 東京 🌁| Comment(0) | コトタマノマナビ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月09日

言霊 大祓祝詞の話(その七)・全世界に祝詞が発表されると

 長く先師の文章を引用いたしましたが、祝詞の「斯く聞しめしてば」とは、この引用した文章が示す如く、皇御孫の朝廷が一万年にわたる変遷の歴史の末に、大昔に在ったと同様の政治の機構と内容を整え、世界人類の第三文明時代建設に向って機能し始める事を意味しています。

祝詞の此処より以下の文章は、その本来の天皇の政庁・教庁が活動を開始する時には次の如くになるぞ、という事を述べることとなります。

 科戸の風の、天の八重雲を吹き放つ事の如く、――
 古事記上つ巻「子生み」の章に風の神、志那都毘古(しなどひこ) の神とあります。言霊フのことです。心の先天構造の内容(志)のすべて(那)を言葉(都・霊屋子)とする働き(毘古)の事であります。

人間頭脳内で心の先天構造(十七言霊・)が活動を起こし、それが先ず何なのか、イメージが形成され(未鳴:マナ)、次にその未鳴に言葉が結び合わされ(真名:マナ)、次に口腔にて発音され(神名:カナ)、現実の言葉となって空中を飛びます。

この様に人間頭脳内の正系の働きによって発音・自覚された言葉によって天津日嗣天皇の人類文明創造の政治の訓令(天の八重雲)が全世界に向って発表され(吹き放つ)、各地に滞りなく伝えられるように、という意味です。

(次号に続く)【収載】百五十八号(平成十三年八月)

posted by 管理人@言霊百神HP at 09:00| 東京 🌁| Comment(0) | コトタマノマナビ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月08日

言霊 大祓祝詞の話(その七)・天孫民族の使命

「五串立て御酒おへまつる神主のうずの玉影見ればとぼしも」と古歌はしている。呪文呪事の謎を釈き、芝居の型を黙示本来の生粋の姿である言霊に還元して、以て言葉と文字で示す申す神の顕示たらしめて世界に開明する時である。

 全人類の精神的な至宝であり、凡そ人間たる以上、民族人種の区別なく、誰でもが持って生まれているが故に、人類の共通普遍の財産である三種の神器、言霊布斗麻邇を把握運営する責任者は、くとも過去三千年、祖先の努力と守護によって原理の連綿たる伝統を保持して来た天孫民族日本人である。

この時この日本人が蹶起して、今日までの岩戸隠れの時代のものとしての朝廷あるいは政府とは、その存在と意義と使命を異にする世界の高天原日の本の政庁、法庁、教庁を新たに復元建設し、この原理の内容をみずから聞召し自覚し、全世界に普く釈き明かして、比類なく優秀なこの道理を以て、劫末澆世の極に到っている人類社会を大祓する時、歴史の此処にその三千年にわたる自然生活(天津菅麻)、生存競争(天津金木)の渾沌が整理されて、人類文明は永劫不変の調和を実現する新しい時代に向って、輝かしい第一歩を踏み出すこととなる。』(小笠原孝次氏著「大祓祝詞解儀」二十八〜九頁)

(次号に続く)【収載】百五十八号(平成十三年八月)

posted by 管理人@言霊百神HP at 09:00| 東京 🌁| Comment(0) | コトタマノマナビ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月07日

言霊 大祓祝詞の話(その七)・猿芝居の時は終わった

 崇神朝に於ける三種の神器の同床共殿廃止以来、正法が隠没している像法末法の二千年間に於ける天皇の最も重大な仕事は、斯くの如き黙示(呪文、呪事、呪物)として示されている原理の意義を式典の形を以て継続保持することにあった。

それはやがて再びこの原理の実体を以て、いずれ新しく創造される人類の第二の文明である科学をその原理の中に綜合摂取し、またその像法末法の間に発生した罪穢すなわち社会内容の矛盾撞着を贖い修祓するための人間性の不滅の原理を、祭典の形りで今日まで保存する事であった。

二千年の経過の後、今日世界に罪穢が横溢充満し、矛盾混乱が頂点に達して、再び新たな天孫降臨すなわち天の岩戸開きが必然である歴史的な時期がいよいよ廻って来た。

 宮中や神宮に於ける呪事である儀式祭典の動作は猿芝居だと評されている。その本物ではない芝居の仕草だけを、中実わきまえずに、よい年寄達が衣冠ものものしく、鹿爪らしく勿体ぶって、何時までも繰り返し演じているだけで事が済む時代ではない。

(次号に続く)【収載】百五十八号(平成十三年八月)

posted by 管理人@言霊百神HP at 09:00| 東京 🌁| Comment(0) | コトタマノマナビ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月06日

言霊 大祓祝詞の話(その七)・朝廷の儀式の黙示

 『その昔、行われた天孫降臨は、世界の高天原地方から生命の主体の原理を把握した覚者神人の団体が、平地に降って、合理的な国家社会を地上に創設した事であった。

その人類最初にして然も永劫不変、天壌無窮、万世一系の道義社会の責任者、指導者、経営者が天津日嗣天皇として、全人類に祝福された伝統を、その間必要な或る時期には天の岩戸隠れ、入涅槃の過程を辿りながら、また時に当面の経綸の企図方針に応じて、幾度か皇朝の変革維新を行いながら、三種の神器であるその原理そのものの伝統は、今日まで連綿として悠久一万年に亘る歴史を経過しつつ、高天原日本のうちに継承保全して来た。これが皇御孫命の朝廷の歴史を通じての真姿である。

 天皇が毎年行って来た新嘗祭及び大祓の「の儀」は一代に一度行われた即位式大嘗祭の儀を小規模に繰り返す式典であって、「御麻」「節(よ)折り」「壺」等の儀がある。

この祭典に執行されるすべての仕草(動作)と、これに用いられるすべての器物は、悉くこの不変不滅、恒常普遍の伝統の原理を形と動作を以て示し現わした黙示であり、呪事呪物である。

すなわち此の仕草と器物は文章(言葉)を以て示された大祓祝詞に内臓されている原理と一体をなすものであり、また言霊五十音布斗麻邇であるこの原理を同じように呪文を以て黙示してある古事記、日本書紀の内容ともまた同一の意義を有するものである。

呪文呪事を呪文呪事と知ってその謎を釈いて、その真態を現わす時、神道とは唯一の系列の布斗麻邇三種の神器の原理であることを知る。

(次号に続く)【収載】百五十八号(平成十三年八月)

posted by 管理人@言霊百神HP at 09:00| 東京 🌁| Comment(0) | コトタマノマナビ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする